19.休憩 ページ19
「喉が渇いたから、ジュース買ってきたんだよね。
スポドリ、飲める？」
少し背伸びをして、
2人の首にまだ冷たいそれを当てる。
「うわっ、冷たっ！
わざわざありがとな。」
「気が利くじゃんA。
ありがと。」
２人に受け取ってもらったので、
傍にあったベンチに腰を下ろして荷物を下ろす。
「疲れた〜、ちょっと休憩〜。」
私が渡したスポドリをゴクッと飲めば、
隣に座って、
こてんと体を倒してくる凪くん。
なにするつもりだ？、と思っていたら、
当たり前のように膝の上に頭を乗せられた。
「って、おい凪！
しれっと膝枕させてんじゃねぇよ！」
「あははっ、いいよいいよ。
お疲れ様、玲王もちょっと休憩しなよ。」
すぴーっとすっかり寝息を立てている凪くんを横目に見ながら、
私の隣に座った玲王。
「はぁ、…凪がいつもごめんな？」
「ううん、寧ろ今日は私のほうがお世話になったし。」
「…そっか。」
色々手伝ってもらったし、
凪くんが居なかったら、多分腕の骨折れてた気がする。
「玲王も凪くんも、
私にいっつも優しくしてくれるからさ。
ホントに、私は何もしてあげられてないな〜って。」
膝にあるふわふわの白い頭を撫でながら、
ちょっと気にしていたことを話す。
「…凪は知らないけど…。」
「…？」
「…俺はやりたくてやってるから。」
クルッと隣の彼の横顔を見れば、
こちらを見向きもしない玲王。
「お前の役に立ちたくて、
少しでもお前と話していたいって思ってる。
俺が勝手に、そう思ってるだけだから。」
そんなの気にするな、と私を見て柔らかく微笑む。
この人…
こんな言葉を、誰にでも言っているのだろうか。
こんなに勘違いさせるような言葉、
友達ならみんなに言っているのだろうか。
いや、私は
勘違いなんてしない。
自惚れてもいいほどの魅力だなんて、
私には一つもないんだから。
…それに…。
「それなら私も同じだよ…。」
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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