18.片思い ページ18
喉が渇いたから、
ちょっと抜け出して近くの自販機に向かう。
ついでに、2人の分も買っていこうかな。
やっぱりここはスポドリとか？
そもそも一本で足りるのだろうか。
まぁ、自主練だから一本でギリ足りるかな。
自販機にお金を投入して、
ボタンを押す。
それにしても、
本当に今日は調子が悪い。
玲王のこと、まだ根に持ってるの？
そもそも、
まだ上手くいったかもわからないし
考えすぎでしょ。
昔から意外とチョロいのは、
自分でもよく分かっている。
普段話もしないような人に優しくされたら、
自然と好きになってしまう。
その人が自分の前から姿を消すまで、
ずっと思い続けて、
結局恋が実ることはない。
その繰り返しだった。
1度誰かを好きになったら、
その人以外は眼中になくて、
まぁ、ある意味一途ってことなんだろうね。
でも、片思いの一途って本当に辛い。
好きな人に好きな人がいても、
好きな人に恋人がいても、
ずっと諦めきれないの。
だから、今もし玲王に好きな人がいたとしたら…
私は、心の底から応援してあげられるのだろうか。
彼の『友達』として…。
「…うわ…。」
両手にドリンクを持って彼らの方へ戻れば、
そのよく分からないテクニックやスピードに思わず声が出てしまった。
まるでプロの選手が自主練してるみたいだ。
端から見ても凄いことは十分にわかるんだけど、
早すぎて脳処理が追いつかない。
脚の動きがすでによく分からない。
私達の授業でのサッカーなんて、
幼稚園児がボールを奪い合って遊んでるだけのように思える。
私とか、ボール渡ったらすぐ取られるのに
なんでそんな簡単にボールを操れるんだ。
こんな凄いサッカー、久しぶりに見たな…。
「お、A！」
「A〜、どこ行ってたの〜？」
やっとこちらに気がついた彼らは
ボールを持ってこちらに駆け寄ってきた。
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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