17.特別 ページ17
あれ、
さっきまでそのへんに座ってたAが消えた。
どこ行ったんだろ、トイレ？
まぁいいや、
考えるの面倒くさい。
「…ねぇ、レオ。」
「…？」
１on１の最中だけど
構わずレオに話しかける。
「昼休み、何かあった？」
未だ少し暗い顔をしているのが気になって
つい尋ねてしまった。
考えるの面倒くさいけど、
気にならないわけでもなかったし。
さっきレオが黙ってたのは、
きっとAがそこに居たからなんじゃないか。
「…呼び出されて、
好きって言われただけだよ。」
「それに動揺してんの？」
スッとレオを抜いて
ゴールめがけてボールを蹴った。
「いや、それじゃねぇ。」
それじゃないなら、
一体何だというのか。
「俺もよくわかんねぇんだよ。」
レオはゴールの前に転がったボールを拾い上げ、
俺の前にボールを置く。
「…なぁ、凪。」
「…何。」
「アイツの前での俺って、
なんか可笑しいか？」
アイツってのが誰のことなのか、
それがAのことだってのは、すぐに分かった。
「別に、可笑しくなんてないと思うけど。
でも、ずっと笑ってる気がする。
アイツといるレオ、
なんか優しい目をしてるよね。」
勿論、
俺にだって誰にだって、レオは優しい。
そんなレオだから、
みんなレオを好きになる。
甘えたら当たり前のように甘やかしてくれる、
そんなレオの性格は、俺も嫌いじゃない。
だけど…
アイツにだけは、
なんだか違う。
俺に見せできた表情とは別に、
アイツにだけ見せる表情が沢山ある。
きっと、
レオが自覚してなくても、
アイツはレオにとって、何か特別な存在なんじゃないかな。
「…そうか。」
そんなことを考えていたら、
なんとなくだけど、
レオが暗い原因が分かってしまった。
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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