16.暗い顔 ページ16
「…。」
「…玲王、大丈夫…？」
どこかボーッとしている彼に声をかけてみた。
昼休みが終わった辺りから、
なんだか様子がおかしい。
ひと言も話しかけてくれない。
もしや、
呼び出されたときに女の子と何かあったのか？
「れ〜おっ。」
「うおっ！？」
凪くんが後ろから抱きつけば、
ビクッと体を震わせた彼。
「びっくりさせんなよ凪…。」
「ボーッとしてるレオが悪い〜。
Aの声、聞こえてなかったでしょ。」
「え、マジか！？
悪いなA。ちょっと考えごとしてて…。」
玲王がそんなに悩むことって、
やっぱりサッカーのことだろうか？
「いいよいいよ、
玲王が心配で声かけただけだし。」
「さっきから何考えてんの〜？」
「…いや、俺の問題だから。」
平気だよ、みたいな顔をして
どこかへこんでいるように見えた。
「そういえば、今日は部活ないの？」
「おう、ねぇんだけど
ちょっと自主練しようかなって。」
「え〜、また行くの？面倒くさ〜。」
偉いな〜、
それだけサッカーが好きなんだな、玲王は。
凪くんはおいといて…。
「グラウンドは他の部活が使ってるから、
今日は使えないんだよな。
だから、近くの公園で偶に練習してんだ。
お前も、折角だから来いよ。」
「…え？」
私、サッカーのこと全くわからないんですけど！？
「見に来てくれたら、
レオのやる気が上がるからでしょ。」
「ちょ、そんなんじゃねーよ！」
なるほど、
誰かに見られてる状態なら、
格好悪いところは見せまいと頑張れるもんね。
「じゃあ、ついて行ってみようかな。」
「こんな場所あったんだ…。」
引っ越してきてまだ１年ちょいだから、
ここらへんのことはそんなに詳しくないけど
初めて見る場所だった。
「今日は誰もいないね。」
「そうだな、
ほぼ貸切状態だから、思いっきりサッカーできるな！」
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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