40 トラブル ページ42
上村さんの質問の他に、遡行軍の状況、時の政府の運営状況、政府の体制、審神者の数…etc
様々な問いかけに答えていたが、渡辺さんが気を使って少し休憩しましょう。
と言い出してくれたため、今はみっちゃんと清光と三人でこの広い会場内を歩き回っている。
この会場の内装や配置などは既に把握済みだが、異変が無いか確認する必要もある……一番の目的は座る所を探しているのだけど…
あの五人から離れるのは少々危険かと思ったけど、近くに第二部隊の気配も感じていたし大丈夫だろう。
「主、足は大丈夫?」
『ええ、慣れないヒールで今にも靴擦れしそうだけどね。』
「心配しなくても絆創膏は僕が持っているからね」
『……ほんとにみっちゃんお母さんだわ…。』
すると、清光が何か飲み物貰ってくるよ!と言って近くのウェイターさんに駆け寄って行った。
「まって、超イケメン!!」
「眼帯してるけどイケメン!」
ふと横から興奮した女の人の声がして、そちらを見るとロン毛と茶髪のボブの子たちがみっちゃんを見てキャーキャー言っていた。
外見からして高校生かな?
『だってよ?かっこいいって』
「…主、心篭ってないよね?」
呆れ顔をしながら私を見下ろす彼にジト目で返す。
「あ、あの!お写真…写真いいですか!?」
茶髪のボブの子が携帯を片手にみっちゃんに近付いて言った。
「あ、いや…職務中だし」
困ったような顔を見せるが、それでもグイグイ来る彼女に私が溜息をつく。
『いいんじゃない?写真の一枚や二枚。』
「え、ちょ……主…」
そこは助けてよ。と言わんばかりの瞳で見せてくるが、そこはあえてスルーする。
チラリと周りを見れば、どこぞの令嬢達は頬を赤くしてみっちゃんを見ているではないか。
いつの間に…目立ちすぎか?
自分たちが目立っている事さえ気付かなかった事に、頭を抱える。
そういえば、清光は?
中々帰ってこない彼に異変を感じて周りを見れば、ある所で人だかりが出来ていた。
おそらくあそこの中心部に彼がいるんだろうな。
と思いながら助けに行くのはめんどくさい為、近くの壁に寄りかかる。
『……二人とも大変ね。』
「何がです?」
ポツリと言った言葉に返事が返ってきて、ギョッとして隣を見ると耳にインカムを付けて見事な程タキシードを着こなした安室さんがそこにいた。
「先日ぶりですね?Aさん。」
『え、ええ……そうですね。安室さん』
ああ、とても逃げたい…と心の中で泣いた
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして!ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます!そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように(笑) (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/
作成日時:2018年4月15日 23時