38 密会 ページ40
当日
「風見、何か異常が見つかり次第連絡しろ」
会場の警護に務める者。
「すげぇ人だな!」
「蘭お姉さん、園子お姉さん早く早く!」
「二人とも待ってください!」
「にしてもすごい豪華ね…」
「そりゃあ、政府の催しだからね。」
豪華なパーティにはしゃぐ者。
「主、足元気をつけてね。」
『ええ、ありがとう光忠。』
「ちょっと!イチャつかないでよね!」
本来の目的を遂行しようとする者。
「いまのところ、いじょうはないですね!」
「…そうか。」
「あ!馬糞って必要でした!?」
陰ながら主を守る者。
表向きのパーティは、政府を支えている財閥家への感謝を込めての開催だった。
けれど、裏…つまり本来の目的は初代と謳われているAと接触し、これからの審神者界の糧にしようと試みているのだ。いわば密会。
それは彼女も知っている。
それ以前に、このパーティでの発言によって未来が変わる可能性がある事に審神者は冷や汗を流していた。
コナンと安室はまさか、同じ空間に先日まで怪しんでいた彼女がいるとは夢にも思っていなかっただろう。
その彼らが鉢合わせるまであと数時間後…
この会場に当てられた警察官は約1000人。
その殆どが公安警察だった。
だが、長官以外の者達には誰を守るのかを知らされてはいない。
ただただ、この会場を守れ。と言われていた。
その命令に安室…いや降谷零は納得していなかった。
一体誰が最重要人物で、どんな顔をしているのか、職は何なのか全く理解していない。
故に本来の目的も知らされてはいないのだ。
彼は表向きの目的を園子経由で知り、財閥家の方々を守る事が仕事だと勝手に思い込んでいた。
けれど、そんな事に公安警察が動かされる事にも納得がいかない。
だが、ゼロに所属する自分でさえ動くことの重要性にそれほどまで大きな力が動いている事は、薄々気付いていた。
もしかしたら、政府が裏で動いているのかもしれない…と目を鋭くさせた。
彼の感は鋭い。
けれど、彼ほどの立場の人間に伝わらないのも仕方が無いのだ。
彼女の正体自体が、国家機密。
故に彼には伝わるはずがない。
警察庁長官に知られている事だけでも異例の事態なのだから。
『…お待たせ致しました。初めまして。Aと申します。』
何重もの警戒態勢の中今、密談が始まろうとしている。
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして!ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます!そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように(笑) (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/
作成日時:2018年4月15日 23時