【名探偵コナン×刀剣乱舞】不死ノ少女

３５ 解明した ページ37

「組織の人間という可能性は考えないのかい？」

「それはきっとあり得ないと思うよ？最初はジンと言ったことと隠している片目が義眼ならラムの可能性も考えたけど、組織のコードネームには法則があるのを安室さんは気づいてる？」

「ああ…男には蒸留酒、女にはワインがベースの酒だろ？」

「そう。ラムは蒸留酒…ということは男の可能性が高い。でも彼女は女性だったよね？」

「でも、ベルモットのように変装している可能性もあるんじゃないか？」


俺の意見に異議ありと言いたげに眉をひそめる。


「そうかもしれないけど、ラムは実質組織のNO.2。そんな奴のことを『主』って呼ぶかな？」


そんな風に呼ぶのは組織の長ぐらいだと思うけど？と付け加えて彼に言うと、乗り乱していた体を正して顎に手を当てて考え出した。


「…例の組織のボス……はないか。」

「そうだね。だったらボスって呼ぶだろうし。」


今時、ボスではなく主と呼ぶだなんて古風だな。と思っていると、彼はごめん話を戻そう。と言って再び身を乗り出した。


「うん、恐らく彼女が彼らのことを呼んでいたのは元々の名を省略してて、黒の組織と同様に彼らのコードネームは刀に由来しているんだよ。例えば三日月さん。刀の大きさは太刀だった。なら、太刀で三日月の名が入る刀はただ一つ。」

「……天下五剣が一振り、三日月宗近か！？」

「うん。その方式で考えていくと短刀を持ってた前田さんは、前田藤四郎。」

「なるほど…あり得るな。」


だが、俺はそこまで刀に詳しくない。

剣道バカの服部からは有名である天下五剣と粟田口の事はまだ飽きずに聞いていたんだが…その他は長かったから聞き流しちまった。
こんな所であだとなるとは…かといって服部を巻き込むわけにはいかねぇし…


「安室さんは刀に詳しい？」

「その刀の由来は知らないけど、名前くらいなら分かるよ。」


だから、他五人も解決していこう。と意気込む彼に大きく頷く。


「まず、僕が出会った残り三人は平野、鶴、長谷部。平野さんは短刀平野藤四郎だと思う。」

「なら、鶴とつく刀は太刀姫鶴一文字、太刀鶴丸国永、打ち刀長谷部はへし切長谷部…といったところか。」


謎が解明していく快感に心躍らせていると安室さんが不意にふふと笑い出し、その行為にぎょっとしてどうしたの？と控えめに聞くと、恥ずかしそうに口を開いた。

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