36 解決 ページ38
「いや、君の推理が正しいのなら僕が思ってた苺では無いと思ってね。」
「…ははは。」
「ということは、彼は太刀一期一振…かな。」
解決したのはいいけど、一人だけ謎が残ったままだ。
紫の髪をして「雅に欠ける」と言っていた彼だ。
「紫の髪の彼だけは情報が無さすぎるから解明は無理そうだね。」
「そうだね…ねえ、安室さんは僕の推理を踏まえて彼女たちと黒の組織はどんな関係だと思う?」
同じ組織の人間として。と聞けば彼は再び考え出して口を開いた。
「あの組織には幾つか裏で繋がっている組織や協力している組織もあるみたいだからね…なんとも言えないけど、ほぼ100%その繋がっているか協力している組織の一翼だと思うよ。」
「…そうなると、彼女は黒…か。」
となると、彼女はあの容姿でいうと18くらいか…それで組織の長なのだろうか?そこまで恐ろしい人には見えなかったんだが
。
いや、黒の組織のバーボンが絶対に黒だと思ったら公安警察だったパターンがあったぐらいだから、可能性はゼロじゃないか。
と思いながら笑顔の安室さんに乾いた笑いと呆れ顔を見せると、彼は何か失礼なこと考えただろ?と俺の頬をつねりだす。
「そういえば、彼女あの時どうやって安室さんの手を弾いたの?」
「ああ、あれかい?実は僕にもよく分からないんだ。」
予想もしていなかった言葉に目を丸くしていると彼は続ける。
「いきなり掴んでいた手のひらに、静電気みたいなのが走ってね咄嗟に放してしまったんだ。」
「静電気…」
「バチバチ」という音はそういうことだったのか…でも、どうやったら静電気が発生するんだ?彼は確かに彼女の腕首を掴んでいたはずだ。
彼女に隙など無かったはず…ましてやスタンガンや静電気が発生する機器も持っていたようには見えないし、持っていても手首では使えるわけがない。
どんなトリックが…と考えていると
「あと、彼らはどうやってあの一瞬で現れたんだろうね?」
不思議そうに呟く彼の言葉の内容も不可解だ。
瞬きをした一瞬で人間が現れることが出来るだろうか?いや、そんな芸当が人間に務まるはずがない。
きっと、何かトリックがあるはずだ。とその二つを考え出す。
「このトリックはコナン君に任せるよ。」
「うん。安室さんは彼女の正体を暴いて。」
「任せてくれ。」
そう言って丁度彼の携帯が震え始めて、慌てて取る様子に俺は首を傾げた。
公安の仕事でも入ったのだろうか?そう思うくらい慌てていた
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして!ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます!そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように(笑) (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/
作成日時:2018年4月15日 23時