２１ 助っ人 ページ23
貴方side
『すみません、招集がかかったのでもう行きますね。』
そう言って、鞄からお金の入った封筒を机の上に置いて、立ち上がると慌てた様子でコナン君も立ち上がる。
「…どこに行くの？」
「仕事と言っていましたが…」
先程よりも鋭い目線で私を射抜く二人に、再び冷や汗が流れ落ちる。
『…(未来の)国会議事堂ですが。』
国会議事堂の言葉に驚いたのか目を見開き、安室さんに関しては何故か下唇を噛み締めて睨まれる。もう一度いう、何故か睨まれている。
コナン君は不自然に腕時計を触っているし…何か仕掛けでもあるのかい？その時計。と冗談だけど心の中で思う。
窓の外をチラリと見れば、反対車線の路肩に止めている政府の車。
…あの車ごと未来に戻るのだろうか？と考えているとふいに腕を掴まれて、ひぇっと間抜けな声を出す
『あ、あの……安室さん？私、仕事が…』
「すみません、まだ貴方の職業を伺ってなかったもので。」
教えてくれませんか？と笑っているけど笑っていない…目で睨んでくるのだ。
振り払おうとするが、男の人の力にはかなうはずもなく、ただただ掴まれるだけだった。
手荒な真似はしたくなかったのだが。と思いながら口の中で術を唱えると、バチバチと音が鳴り彼は悲痛な声を上げて私の腕を離した。
その隙に逃げようとした時、下半身に重みがかかる。
「行っちゃやだ！！」
今度はコナン君が私の事を押さえつける。
流石の私でも子供に手を上げるわけにはいかないぞ…とどうしたものかと思っていると、再び安室さんが私に手を伸ばす。
ぎゅっと目を瞑ると聞き覚えのある声が聞こえた。
「…その辺でやめてはくれぬか？」
「君達、雅に欠けるね。美しくない。」
「主君に触らないで頂きたい。」
恐る恐る目を開けると、安室さんの首筋に歌仙の本体が押し付けられていて、コナン君の首筋にも同様に前田が押し付けていた。
状況を飲み込めずにいると、いつの間にか隣にいた三日月に肩を抱き寄せられる。
「っ……貴方達は…」
1ミリも動くことを許されない中で、安室さんが声を発した時にようやく状況を飲み込んだ。
その事に一気に体温が下がるのを感じ、周りを見れば運良く私以外にお客さんはいなくて安心する。
「１５cm以上の刃渡り…お兄さん達、銃刀法違反だよ。」
コナン君が眼鏡の奥で前田たちに威嚇をするが、彼らは刀を下げようとしなかった。
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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (
レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして！ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます！そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように（笑） (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2018年4月15日 23時
