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20 何者 ページ22

『でも、少しだけね?私、この後お仕事だから。』


聞こうと思っていた事を彼女は自分から言ってくれたおかげで、すんなりと質問をする事が出来る。


「お仕事って何のお仕事なの?」


そう言うと彼女は困ったような顔をして俺に言う。


『んー……子供に言っても分からない仕事だよ』


俺には分からない仕事…つまり、子供に言っても難しくて分からないって事だよな?
それって何の仕事だ?


「僕になら分かるんじゃないですか?」


大人ですし。と付け加えてすかさず質問をする彼。

その彼の言葉に彼女は顔を歪めて、口を閉ざす。
……もしかして


「…人には言えないようなお仕事?」


俺が恐る恐る聞けば、またもや難しそうな顔をして黙りする彼女。
やはり彼女は何かの組織の長なのだろか?

その彼女の様子を見て俺と安室さんは顔を見合わせる。


「無言は肯定の意味と捉えても構いませんか?」


安室さんは少々厳しい口調で彼女に問うが、それでも彼女は石像のように固まったまま、俺と安室さんを交互に見つめるだけだった。


「Aお姉さん!」


俺が叫んだのも虚しく、彼女の鞄から携帯の着信音が流れ始めた。
その表示を見た瞬間彼女は目を見開き、嬉しそうな顔をした。


『……すみません、職場からなので出ても?』


そう言いつつも既にコールボタンに指が付きそうなので、俺と安室さんは渋々た許可出した。

そして、次の言葉に俺たちは驚愕する。


『もしもし。ジンどうしたの?』


ジンだとっ!?確かに彼女の口からジンという言葉が飛び出した。
何故彼女が黒ずくめの組織のコードネームを!?

驚きのあまり安室さんを見上げると、彼もまた目を見開き顔を青くしていた。


『今は…ポアロという喫茶店……です。』


余程向こうの剣幕が凄いのか、敬語になっている彼女。
しかも、電話の向こうがあのジンだとしたら…タメで話すほど砕けた関係……それはつまり、彼女が黒の組織の一員の可能性が出てきたという事だ。
しかも、かなりの大物の可能性がある。

または、あの組織と取引をしている別の組織か…


『あ、あいあいさー…』


そして何故か彼女は、通話し終えた携帯を眺めて口元に弧を浮かべていた。

……一体何の話をしていたんだ…。

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朧月(プロフ) - 名無しさん» 当時の私が設定で考えていた事は、この不死ノ少女が続編に行く前は、2017年生まれであっても現在の西暦は伏せていたためそのようにしました。なので、続編では初代がコナンに本当の歳を話して西暦は明らかになっています。 (2018年11月17日 12時) (レス) id: 061be1d3a8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 年齢不詳なのに生まれた年が2017年の設定なんですね (2018年11月16日 23時) (レス) id: 29bc82e604 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - かなみさん» 初めまして!ありがとうございます!!これからも楽しんでいただけるように頑張ります(^-^) (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - ミッテさん» 大好きと言って頂きありがとうございます!そうですね、二人は何でもかんでも組織の人間って考えるのを直すべきですよね笑 (2018年5月3日 17時) (レス) id: 270593a483 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ - 初めまして…このお話大好きです続きを楽しみにしてます。誤解が早く速やかに解けますように(笑) (2018年5月2日 15時) (レス) id: 48cf8ea98d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作者ホームページ:http://fblg.jp/510814/  
作成日時:2018年4月15日 23時

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