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『違うよ。…あとは任せた』
彼女はそう言い残すと、一瞬で姿を消した。
消えた後、桜柱がいた場所に向かって冨岡は一礼した。感謝と敬意を込めて。
Aは、実家に戻ると無残な家族の姿を目に焼き付ける。
生き残った弟と妹、そしてカナエとしのぶが同じ目に絶対に遭わせないと自分に誓わせるために。
童磨以外の鬼に殺される予想をしなかった、自分の甘さに反吐が出る思いだった。
彼女には、悲しみを通り過ぎて悔しさと苦しさ、憤りを感じ拳を強く握りしめる。
『家族を守るために離れて、なのに、結局家族を守れなかった親不孝者でごめんなさい』
彼女は、方向転回をすると家の裏にある父の墓へ向かった。
そして、懐から小銭入れを取り出すと墓の上に置き、しゃがみこんだ。
『父さん、あの日帰ってこれなくてごめんなさい……親不孝者が語る言葉なんて無いけど、お願いなんてもっての外だけど…これだけはお願い』
＿＿＿＿＿炭治郎と禰豆子を護ってほしい
『私の事はほっといていい。どうか、あの二人を母さんたちと護ってあげて』
そう言って、微笑むと置いた小銭入れを一撫でして立ち上がり墓を去った。
「きっと、あの子たちは苦労するだろう。辛い思いをするだろう。それでも生きてほしい。生きていてくれれば私は罪悪感から多少なれど救われる。家族が残っている。それだけで私は救われる」と思いながら、Aは春風の亡骸を懐から出した風呂敷で包んだ。
「自分に、家族を供養する資格なんてない」頭の中で木霊する自分の声に頷くと、彼女は頭を下げてその場を去った。
屋敷へと向けて走っている桜柱の瞳は、鋭くギラギラと燃え上がっていた。
『鬼舞辻無惨、貴様だけは絶対に許さない』
そもそも、奴がいなければ童磨も存在しないわけで、Aが鬼事に関わることも無く、今も家族と共に何気ない日々を過ごしていたに違いない。
桜柱 佑伊京Aは、怒りで身を震わせた。
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ゆり - え！待って、私も桜柱なんだけど❗しかも、桜の呼吸一緒です (2021年11月11日 20時) (
レス) @page1 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
＊舞夜＊(プロフ) - 面白かったです！ �，任�願いします！！ (2021年10月4日 18時) (レス) @page49 id: a571a62cd6 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 安仙任さん» こちらこそ、引き続き読んでいただきありがとうございます！ (2021年1月7日 15時) (レス) id: 2c921dc331 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - 続きを書いてくれてありがとうございます。これからも応援しています！私は�，�いいです！ (2021年1月7日 13時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
蕨 - �，任茲蹐靴�お願いします (2021年1月7日 11時) (レス) id: e40d74d461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 | 作者ホームページ：http://fblg.jp/510814/
作成日時：2020年4月7日 16時
