Ep.153_勝ち負け�� ページ8
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ついに本番の日。
舞台袖でソワソワしている俺達を見て、笑みを零しながら俺達の衣装や髪の崩れを直すAヒョン。そして近くにいるスタッフさんに水をくださいと頼み、貰った水を「喉乾いたでしょ？」とそのまま俺達に渡してくれた。
迷いなくさらっと行動する姿に、「その姿で優しくされるとドキドキしちゃいますよ」とみんなで口を尖らせた。
「Aヒョン、緊張してないんですか？」
A「してるよ」
「えぇ、絶対嘘です」
いつもと変わらない穏やかな顔で手を横に振るAヒョンにそう言い返す。
A「ミニヤはガチガチだね。こんな大勢の観客の前でやるのは初めてだから仕方ないか」
「はい……Aヒョンは初めてじゃないんですよね？」
A「もう2年も前だけどね。みんなよりは慣れてるかも」
今日の観客の人数よりも多かった時もあったんだよ？
懐かしむように少しだけ上を見上げて言った。
「あの……Aヒョンって韓国に来る前はどんなアイドルだったんですか？」
みんな知りたいはずなのに、誰も聞いたことのないその質問。聞いちゃいけない訳ではないと思うけれど、何故か口に出せずにいた。
しかし、聞くなら今だと直感的に感じてついに言ってしまった。
A「え？ 知りたいの？」
Aヒョンが少し驚いたような顔で首を傾げると、俺と同じように他のメンバーも強く頷いた。そんな俺達を見て、Aヒョンは考える素振りをした。
A「劣等生、かな」
「……Aヒョンがですか？」
(Aクラスで、ビジュアルも実力も完璧なAヒョンが？)
あり得ない、そう感じてAヒョンの方を見る。俺達の視線を避けるようにAヒョンは一瞬だけ目を伏せたが、また優しい笑顔に戻った。
A「私、ずっと勝負から逃げてきたんだよね。この世界で競争しないことなんて不可能なのに。おかげで成績もあんまり良くなくて」
そう苦笑いをした後に、「でも、」とはっきりとした声で言った。
A「今日はみんなで勝とう。私達ならアベンジャーズにだって勝てるはず。無敵だよ！」
笑顔で言い切ると同時にスタッフさんから出番だと伝えられる。
「じゃあ行こっか」、ステージの方を見上げるその顔は光が差し込んでいて、誰よりも美しくてかっこいいと思った。
(やっぱり、Aヒョンは俺達の自慢のリーダーだ)
Aヒョンとなら怖くない。
不思議と緊張は無くなっていた。
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もち - 防弾少年団がまだ、( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！もしかして防弾少年団は夢主のボス？！ (2020年9月23日 6時) (
レス) id: 593f0591d1 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - よ だ かさん» コメントありがとうございます。展開上沢山だすことは難しいかもしれませんが、ちょくちょく出していきたいなあって思ってます！これからもよろしくお願いいたします(^ ^) (2020年5月30日 16時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
よ だ か(プロフ) - コメント失礼します あんスタキャラがだんだん出て来てくれて嬉しいです!!もしよろしければあんスタキャラとの絡みをもっと見てみたいです! 次の更新も楽しみに待ってます！ (2020年5月29日 17時) (レス) id: c6fcdfc168 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - 零奈さん» コメントありがとうございます！私の作品がきっかけでプエ句を知って頂いたのはとても嬉しいです！更新遅めですがこれからも読んで頂けると嬉しいです！ (2020年5月29日 16時) (レス) id: ce8ce21ff5 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(プロフ) - はじめまして、実はこの小説でプエクを知りました…！お陰様で今K-POP沼にどっぷりです笑笑これからも応援しています。 (2020年5月15日 23時) (レス) id: 46a24024b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2020年3月25日 21時
