Ep.79_電話�� ページ31
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＿「そりゃあいるだろ」
また顔か、彼は呆れたようと言った。
しかし、少しだけ間を空けてから長いため息をついた。
＿「……って、そうじゃなくて。辛いことでもあったかって聞いてんの。
なんかあったから電話したんだろ？じゃなかったらいきなり電話してこないだろ」
「バレたか」
思わず乾いた笑いを零す。
「……うーん、辛い訳では無いんだけどさ。自分の実力が分からなくて。歌うのは得意なのに」
目の前の壁を見つめながらそう言う。その声は自分でも呆れてしまうくらい空元気で、弱々しかった。
＿「ああ、ダンスか。
てか、お前がちゃんと踊ってる姿、俺だってあんま見たことないんだけど。いっつも歌うか演奏してるかだったじゃん。センターもやらないし」
「だって、2人がいたから」
＿「え？俺らのせいなの？」
「いや、違う。私のせいだよ」
(……私がずっと2人に甘えてたから)
目の前の壁に頭を当て、体重を任せる。
そうでもしないとそのまま腰や足の力が抜けて、床に倒れ込みそうだった。
＿「はあ〜……。何？ダンス下手って言われた？」
彼は今日1番の長いため息をついた。
「いや、自信が足りないみたい」
＿「なんだよ……。自信が足りないなら自信をつけろよ」
「それが出来たら怒られたりしないんだけど？」
自信をつける方法が分からないからこうして悩み、電話したというのに。
単純明快であるものの、まるで初心者にいきなりプロの技をやらせようとするような強引さがある＿そんな彼の答えに思わずむっとした表情になってしまう。
そんな私の様子を声だけでも感じたのか、彼は可笑しそうに笑った。
＿「お前、昔から変に自信ないよなあ。2人でステージに立ってた時からそうだった。なんでも出来るくせに何も出来ないフリして」
しかも、
「それは、……」
彼の言葉は反論する余地がなかった。
理由も言うことも出来なくて、私は言い淀んだ。
＿「理由は聞かない。いつかAが乗り越えられるって信じてるから。
……俺はAの謙虚なとこが好きだよ。自分の実力に驕らないことはいいことだと思う。
でも、これだけは言わせて。お前が、お前を褒める言葉を否定するのは、その褒めてくれた人達の好意を跳ね返して、価値観を否定することになるんじゃないか？」
それって本当にAがしたいこと？
彼は優しい声で諭すように言った。
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カナル式(プロフ) - もっすさん» コメントありがとうございます。私もプエクとあんスタ好きな方に読んで頂いてとても嬉しいです！元からジヌくんは絡む予定があるので大丈夫ですよ〜！ちょっと先になってしまうかもですが楽しみにしていただけたら嬉しいです(^^*) (2020年1月28日 1時) (
レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
もっす(プロフ) - プデュとあんスタ好きな私得な小説をありがとうございます...！！ぜひ良かったら私の1pickのジヌくんと夢主君の絡みを見たいです！！すぐではなくていいのでいつかお願い致します...！ (2020年1月27日 23時) (レス) id: 13cf908321 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - rinrinさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！展開は遅いですが楽しみにして頂けると嬉しいです(*'▽'*) (2020年1月21日 22時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
rinrin - 最近読んだ小説の中で一番面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2020年1月21日 0時) (レス) id: e3d225ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
カナル式(プロフ) - たなかさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいです！展開は遅いですがこれからもよろしくお願いします(*^^*) (2020年1月9日 16時) (レス) id: 0d79bc4d43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2019年12月15日 22時
