Ep.40_バス�� ページ41
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「あ。もう着いたね」
ｳﾝｻﾝ「本当ですね。Aヒョンと話していたらすぐ時間が経っちゃいました」
ウンサンと話しているうちにバスはトレーニングセンターに到着して、一緒にバスから降りる。
ｳﾝｻﾝ「＿＿あ、シフニヒョン！」
荷台から荷物を受け取っていると、隣にいたウンサンが弾んだ声を出した。
ウンサンが見ている方に目を向けるとシフンくんが居て、シフンくんはウンサンに手を振りながら走り寄ってきた。
ｳﾝｻﾝ「ジョンファニヒョンとソンジュニヒョンはいないんですか？」
ｼﾌﾝ「2人なら先にあっちで待ってる」
ｳﾝｻﾝ「あっ、はい！ じゃあ……」
私の方を見るウンサンに、"行っていいよ"という意味で頷くと、少しだけ寂しそうな表情を見せた。
「ウンサンア、短い時間だったけど楽しかったよ。私に話しかけてくれてありがとう。
またいつでも話しかけてね」
少し背伸びをして、ウンサンの頭を撫でながら笑いかけた。
ウンサンは頭を撫でられるのが好きなのか、本当に幸せそうに微笑んでいた。
ｳﾝｻﾝ「あの……お願い、聞いてもらってもいいですか？」
撫でる手を止めて、お願い？と聞き返した。
(……私にお願い？ 一体なんだろう……？)
ウンサンの顔を見つめた。ウンサンの表情は少しだけ緊張しているみたいだった。
「練習が始まったら、僕に歌を教えてくれませんか？」
「……Aクラスのウンサンアに教えることなんてないと思うよ？ 」
ウンサンのお願いに少し驚く。
教えることは確かに得意だし、慣れているから別にそれ自体は嫌じゃない。
でも、ウンサンはそもそも歌が上手いから私が教えることなんて無いはずだ。
ｳﾝｻﾝ「上手く言えないけれど……Aヒョンと一緒に練習したら何が学べる気がするんです。
僕の練習を見ているだけでもいいですから」
嫌ですか？ と不安そうに聞くウンサンに笑いながら首を振った。
「そんなわけないよ。
……分かった。一緒に練習しよう」
ｳﾝｻﾝ「ありがとうございます！ Aヒョン！」
「はい、ヤクソク〜！ トジャン〜！ ポクサ〜！」
小指をからませて、親指同士をくっつける。
そしてその指をほどいて、手を合わせてそのまま自分の方へ引いた。
韓国式の指切り。
まさか私がするとは思わなかったのか、ウンサンは凄く驚いていた。
覚えていてよかったなあ、そんなことを思いながら冗談っぽく笑った。
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カナル式(プロフ) - miさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけると凄く嬉しいです！ペースはゆっくりですが、これからも楽しんで頂けるよう頑張ります(*^^*) (2019年12月10日 1時) (
レス) id: 50aa38efb1 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あんスタのことは詳しくないんですけど、プエクが好きで読み始めました。ひとつひとつ細かく書いてあるのと文章力がすごくて引き込まれます。これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (2019年12月9日 23時) (レス) id: da002fa0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナル式 | 作成日時：2019年11月15日 22時
