深海の人魚 (ページ34)

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貴方｢ジョー！｣

エイトフット｢はいはい、なんだ
どうした｣

貴方｢みて！
スキャターに貰ったの！｣

私の手にはシクラメンと言う花が入った鉢植えと言われるもの

貴方｢素敵でしょ？
海の中でしか見たことないって言ったらスキャターが買ってきてくれたの！｣

エイトフット｢良かったな｣

貴方｢この茶色いのはなに？｣

エイトフット｢それは土だ｣

貴方｢海の砂とは違うの？｣

エイトフット｢あぁ
植物を育てるにはその土が必要なんだ｣

貴方｢へぇ～
不思議ね～｣

仕事しているジョーの隣でシクラメンをじっと見つめる

エイトフット｢そんなにその花見てて飽きねぇのか？｣

貴方｢お花はいつまで見てても飽きないわ！｣

エイトフット｢そうか｣

それだけ言うとまた書類に目を落とす

それから私は花弁の数を数えてみたりとずっと花を見ていた

エイトフット｢おい
こっち向け｣

そう言われジョーの方をむくと何かが髪に当たる

エイトフット｢ほら、それやるよ｣

そう言われて頭を触るとカサッと何かが当たる

鏡を見ると真っ赤なバラの花が着いていた

きっと、魔法で出してくれたんだろう

エイトフット｢花、好きだろ｣

少し照れたような顔をしているジョーに思わず抱きつく

エイトフット｢な、なんだよ急に、、！｣

貴方｢ふふっ
なんでもー？｣

彼はきっと知らない

私がバラの花の花言葉を知っていることを

貴方｢ジョー、大好き！｣

エイトフット｢俺は愛してる｣

柄にもなす素直にそう言われて今度は私が照れる番

ニヤリと笑うジョーは私にキスをした

＿＿＿＿

赤い薔薇の花言葉__『あなたを愛しています』