・ side haruchiyo ページ42
「お願いしてんの、腕回して？」
背中に当てられただけのAの手は服の上からでも震えてんのがわかってしまう
人に対して優しく言えたのは初めてだ
お前だけだよ？、A
声をあげる事もなく肩を震わせながら泣くなんて、逆に俺が期待すんだろ
「何で泣くんだよ…」
髪に触れて頭を撫でてる俺の手が震えてんのわかるか？
『……瞳…さん、いいの？』
湿った胸元に生温い吐息が俺をまた、期待させる
「瞳さん？、なんで？」
『瞳さんが居るから、あの人が傍に居れないから…来たんでしょ？』
落ち着いたと思えば泣き出して
�猝樵亜�呼んでたじゃん��
その声が弱くって、あの日悪戯に呼んだ好きでも何でも無ぇ女の名前で狂わせたって、全て俺自身で招いた事
「ごめん…な」
もっと早く何も考えずに怖がらないで伝えてたら、俺等…遠回りせずにすんだのにな
『謝んないでよっ…なんで…居ないからでしょ？傍に…いれなくなって、物足りないの？』
背中を殴られるのが痛い
ただ、それ以上に
『苦しくて、ｯしんどいよ……春千夜…』
ﾋｸｯﾋｸｯて声を上げながら泣くAが愛しい
「……ごめんな？、臆病な俺で…」
伝えたい事が山程あんだよ
『ごめん…って…なに…っ』
大きい目からﾎﾟﾛﾎﾟﾛ流れる雫
やっと目が合ったな
「…すき………愛しくて仕方ねぇ」
頬を摩れば更に見開くでかい目
「A……大好き」
やっと、言えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼空(プロフ) - @じゅらさん» コメントありがとうございます‼︎同じ気持ちの読者様がいて嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします (12月9日 11時) (
レス) id: 5499ffd513 (このIDを非表示/違反報告)
@じゅら - 最高です！！！！！ 後、全然見にくく無かったし、 思い描いたら止まらないのマジ分かります！これからも頑張って下さい！お疲れ様でした！！ (*'ω'*) (11月28日 11時) (レス) @page49 id: d21974408e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼空 | 作成日時：2022年11月20日 17時
