第1章ー1 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス ページ3
夜噺 side
バンッ
谷「すンませんでしたッ!」
時刻は丁度、お昼。
家財道具の買い出しに行っていた白虎もとい敦くんとそれについていった谷崎兄妹、そして同い年トリオこと私、国木田くん、太宰くんで近所の喫茶店のテーブルを囲んでいる。
敦「…へ?」
谷「その、試験とは云え随分と失礼なことを。」
敦「ああ、いえ、良いんですよ。(意外と良い人だこの人…)」
…とかなんとか思ッてるんだろうな、敦くん。矢張り、彼は読みやすい。多分この中で一番。一番面倒くさいのは太宰くんなのだが。
国「何を謝る事がある。あれも仕事だ谷崎。」
まあ其れもそうなのだけれど、そこが谷崎くんの良い所だから。一寸、妹の事となると暴走もするけども。
太「国木田君も気障にきまってたしねえ。」
夜「いやぁ、とっても恰好良かったよ。」
太・夜「「『独歩吟客』!」」
国「あ、あれは事前の手筈通りにやっただけで。」
顔を真っ赤にしながら、国木田くんが云った。
……滅茶苦茶ノリノリだった癖に。
国「ともかくだ、小僧。貴様も今日から探偵社の一隅。ゆえに周りに迷惑を振りまき社の看板を汚す真似はするな。俺も他の皆もそのことを徹底している。なあ、太宰。」
太「あの美人の給仕さんに“死にたいから頸閉めて”って頼んだら応えてくれるかなあ」
国「黙れ、迷惑噴射機」
恍惚とした表情で云ッている辺り、彼奴は真性の変態だということがよくわかる。
夜「完全に相槌を求める相手の人選ミスだよ。彼こそ反面教師の良い例じゃないか、なあくにっきー。」
国「くにっきーとは何だ!!大体、おまえ等は何時も……。」
谷「ええと、改めて自己紹介すると…ボクは谷崎。探偵社で手代みたいな事をやってます。そンでこっちが「妹のナオミですわ」
どうやら、収拾がつかなさそうだという事を察知した谷崎くんは自己紹介の方に移ったようだ。流石谷崎くん。ナイスアシスタント。
ナ「兄様のコトなら…何でも知ってますの。」
ナオミちゃんがうっとりとしながら云う。
あれ、なんだか不穏な話の流れになった。
敦「き…兄妹ですか?本当に?」
あぁ、疑ってる。うんわかる、わかるよ敦くん。でもねなんか彼処の闇は真っ黒なんだよ。絶対触れちゃいけない系統の闇だよ。未だに私はあの二人に触れながら、『盗む』を使えてない。怖い、色んな意味で。
ーーーーー
文字が入らんので一旦きります
第1章ー2 ヨコハマ ギャングスタア パラダヰス→←序章 夜噺さんはとある秘密組織の一員であった。
4人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
石狩鍋@元ワカメ(プロフ) - 一夜さん» ありがとうございます!これからも精進してゆきます(笑) (2018年4月4日 22時) (レス) id: 7ed31bbe89 (このIDを非表示/違反報告)
一夜 - 好きです!この作品!最新頑張ってください!楽しみにしています! (2018年4月4日 22時) (レス) id: dce25d3fc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:石狩鍋@元ワカメ | 作成日時:2018年4月4日 22時