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「だが残念だな。俺はお前の都合のいい性 欲の捌け口になる気はない。
お前のものになる気もさらさらない。
そもそもお前がどれだけ権力を持っていようが、どれだけ理想のルックスを持っていようがお前の性格が可愛くないんだよ。その辺の男が落とせたからっていい気になってんじゃねえぞ。俺を口説くつもりなら綺麗になって来いよ。不細工が」
不機嫌そうに顔を歪めて、掴んでいた手を離すと顔を殴り腹に蹴りを入れてくる。
そういえば温泉で新体操格闘術とか言ってたな、と思いながら予想より重い蹴りを受けた。
「誰が不細工だって？まあいい、どうせ全て終わったら世界は私たちのもの。お前もすぐに私のものにしてやるよ」
額に血管を浮かばせながら、殺意マシマシでこちらを睨むと荒い足取りで部屋を出ていく。
何人かのホステスは彼女の後を追っていき、ほかの女は気まずそうに各自トレーニングを再開した。
頬と腹がジンジンと痛むが、家での稽古に比べたか可愛らしいものだ。
歯で少し切ってしまったらしい内頬から滲んでくる血を、汚いと理解しながらも床に吐き出した。
「……Aさん。大丈夫？」
「ん？ああ、平気だ。気にすんな」
こちらの様子を窺う様子のレモンに笑いながら返せば、ほっとしたように息をつく音が耳に入った。
思っていたよりも彼を不安にさせていたらしい様子に、俺は少しやりすぎたかなと反省をする。
「あー……。流石に女に不細工はいいすぎたか」
「いいのよ、あんな奴の心配なんかしなくても」
当然だ、というように鼻を鳴らすレモンに俺は苦笑を漏らした。
というか、一体どの部分が彼を不安にさせたのか。
俺が少し首をかしげて考えていると、レモンが先ほどよりも小さい声でつぶやいた。
「……一瞬Aさんがあいつを選ぶんじゃないかと思って心配したわ」
「俺が？まさか」
「だって、光栄だって言ったじゃないの」
「そりゃまあ、見た目に関しては文句つけようのない美形だからな」
そういえばレモンは不満だというように唸る。
実際のところ、彼女は美しい顔をしていた。男が見惚れるのもうなずけるほどの美形だ。
男名誉に尽きる、という言葉はあながち間違いではないはずだ。
「まあ、でも俺の好みではないからな。まずあんな奴のものになってみろ。
俺は家からなんて言われるか」
「Aさん次期当主だものね」
「もしそのまま結婚でもしようものなら、家の男は食い荒らされて早乙女家は崩壊するぞ」
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リンゴ - また夢小説があったら、男主で珠黄泉ver.でラベンダーに一目惚れし、ラベンダーを持ち帰りしたい男主読みたい!男攻めで! (10月15日 20時) (
レス) id: f137f18d49 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 初めまして、全部小説を見ました。最近DVD借りてやっぱりオカマの中では一番ラベンダーが好き!もしその後のお話か、また違う男主のラベンダー寄りが見たいです。男攻めで。 (10月4日 20時) (レス) id: f137f18d49 (このIDを非表示/違反報告)
Lui(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でしたー！ (2021年12月11日 9時) (レス) @page36 id: 5f8faa6051 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - Luiさん» 更新して直ぐに反応頂けて嬉しいです！あまりコメント返信できておらず申し訳ありません！時間がかかると思いますが、これからもよろしくお願いいたします！ (2021年8月30日 14時) (レス) id: afeb813404 (このIDを非表示/違反報告)
Lui(プロフ) - おおお！ついに続編ですか！おめでとうございます！ (2021年8月30日 14時) (レス) id: 5f8faa6051 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥 | 作成日時：2021年8月30日 14時
