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「大丈夫だったかA！怪我はしてないか？！痛むところは？！
父さんに見せてみなさい！」
「……うっとおしい」
部屋に入るなり熱い抱擁をしてくる親父の顔を手で押しのければ、ショックを受けたような顔をしてオイオイと泣き始める。
弟の嫁はおろおろとしているが、母さんと弟は呆れたように笑いながら見ているだけで止める様子はない。
まあ自業自得といえばそれまでなので責めるわけでもないが。
「Aが冷たい！
お前と連絡が取れない間、父さんは心配で心配でデザートの杏仁豆腐も喉を通らなかったんだぞ」
「全然平気じゃねえか」
「なんだと？！」
裏を返せばそれ以上酷いことにはなっていないとことだろう。
しかしまあ、心配をかけたことには変わりないので素直に頭を下げる。
「不可抗力とはいえ連絡できなかったのは、携帯を家に忘れた俺の落ち度だ。
心配させて悪かった」
「何かに巻き込まれたのは聞いたがいったい何があったんだ？」
座布団に座りなおす親父に倣って、皆でテーブルを囲むように座布団に腰を下ろした。
使用人が持ってきてくれたお茶を啜りながら今回のことを説明すれば、親父は信じられないというように眉をしかめて話を聞いている。
母さんはニコニコと笑っており、弟夫婦はおもろいものを聞いたといわんばかりの表情だ。
元々母さんも弟たちもホケホケと笑っているような呑気な性格ではあるがこんな現実離れをした話を疑いもせずに聞けるのだからすごい。
あらかた説明を終えれば、親父は腕を組んで唸った。
「うーん、随分現実味のない話だがお前はわざわざそんな嘘をつくような性格もしてないからなー。
信じざるを得ないか」
「まあ信憑性も高くはないし、正直俺も親父の立場なら疑うだろう。
全部信じろとまではいわないさ」
「親父じゃなくて父さんと呼んでくれって言ってるだろう！
急に年取ったような気分になる！」
「今言うことじゃないだろ」
マイペースにもほどがある発言にため息をもらせば母さんたちがおかしそうに笑いながら、机の恥の寄せていたきゅうすを取って、自分の湯飲みに茶を注いだ。
「でもAが無事でよかったわ。もう数日で誕生日を迎えるのにいなくなっちゃたら大事だものね。
そろそろ結婚相手のことも考えないといけないし……」
「ああ、悪い、もう目つけてるやつがいるんだ」
ダンッと音を立ててテーブルに手を叩きつける母は体を乗り上げてこちらに詰め寄る。
あまりの勢いについ体を引いてしまい、母の満面の笑みに口元が引きつった。
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リンゴ - また夢小説があったら、男主で珠黄泉ver.でラベンダーに一目惚れし、ラベンダーを持ち帰りしたい男主読みたい!男攻めで! (10月15日 20時) (
レス) id: f137f18d49 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 初めまして、全部小説を見ました。最近DVD借りてやっぱりオカマの中では一番ラベンダーが好き!もしその後のお話か、また違う男主のラベンダー寄りが見たいです。男攻めで。 (10月4日 20時) (レス) id: f137f18d49 (このIDを非表示/違反報告)
Lui(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でしたー！ (2021年12月11日 9時) (レス) @page36 id: 5f8faa6051 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - Luiさん» 更新して直ぐに反応頂けて嬉しいです！あまりコメント返信できておらず申し訳ありません！時間がかかると思いますが、これからもよろしくお願いいたします！ (2021年8月30日 14時) (レス) id: afeb813404 (このIDを非表示/違反報告)
Lui(プロフ) - おおお！ついに続編ですか！おめでとうございます！ (2021年8月30日 14時) (レス) id: 5f8faa6051 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥 | 作成日時：2021年8月30日 14時
