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保健室に着くとソファに降ろされる。
そして花蓮先輩が優しい手つきで捻挫の処置をしてくれた。流石ヒロインだ。と言いたくなるほどに処置が上手い。
『ありがとうございます』
「ううん。あ、でも暫くは安静にしてないとダメだよ？悪化しちゃうかもしれないから」
『そうですよねぇ･･･』
インハイ近いからたっぷり練習しときたいんだけどなぁ･･･。
テーピングが巻かれた足首をブラブラと揺らす。くそぉ、あのツインテ先輩め･･･
心の中で心愛先輩に悪態を吐いていると赤葦先輩がそれで？と言った。
「何で川倉は足を捻ったりなんかしたの」
『あー･･･』
花蓮先輩をチラリと見ると、不安そうな顔をしながらも言っていいよ、と言うように頷く花蓮先輩が見えた。
『えぇっとですね。まず花蓮先輩が誰かに突き落とされた所から始まるんですけど』
赤葦先輩がえ？と言う。木兎先輩に関しては、は？と少し大きな声が出ている。私はそんな二人を気にせず続けた。
『花蓮先輩が誰かに階段の一番上辺りから突き落とされて、落ちそうになった所を私が助けたんですけど。多分助ける拍子に何処かで挫きました』
「･･･なるほど」
「え？どういうこと？」
『そういうことです』
赤葦先輩は一旦思考放棄をしたのか遠くを見ている。でもさ、これまた事実なのが怖いよね。何が怖いって人を殺すようなことが軽々とできるってことだよ。私が居なかったら、頭から落ちていたし、赤葦先輩と木兎先輩が来なかったら死んでたかもしれない。
改めてそれを考えると、事の重さに思わず身震いした。
花蓮先輩が女バレの部屋まで肩を貸してくれて、無事に帰ることは出来た。
足のことを悠菜先輩と美紅先輩に伝えたら鬼のような形相して男バレに乗り込んで行こうとしてたから女バレ総出で止めました。マジで見たことない顔してた。
『消灯時間まで暇ですよね』
私がそう言うと、悠菜先輩が美紅先輩を見て言った。
「美紅。最近の進展は」
「そういう話になるよね絶対。去年も修学旅行そうだったもんな。楽しいか？進展も何もなくただただ話し手の心を抉っていくだけの話が」
「そういう杉原先輩は？及川先輩とかどうなんですか」
蓮が悠菜先輩に聞くと、悠菜先輩はあからさまに苦虫を噛み潰したような、嫌そうな顔になった。
「アイツはチャラい。無理。というかアイツ、如月のこと好きでしょ」
「え、そうなの？」
美紅先輩が驚いたような声を挙げた。
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ナノハナ - めっちゃ面白いです！続き楽しみです！ (2月17日 23時) (
レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します！ホントどタイプ過ぎます！続き、楽しみ待ってます！更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え？好きすぎる！！続き待ってます！あっでも無理はしないでくださいね！ (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ：http
作成日時：2023年5月4日 21時
