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心配そうに此方を見る花蓮先輩。
私は壁に手をついてゆっくりと立ち上がった。
クソ、今貴重な合宿期間だってのにどうしてくれんだあのぶりっ子先輩。


「だ、大丈夫?」

『大丈夫です!捻っただけだし、こんなの後で処置すりゃぁ・・・』

「だっ、駄目だよ!悪化しちゃうかもしれない!今から保健室行こう!」

『えぇ・・・いやぁでも・・・』


口篭っていると、階段の下から声が聞こえた。


「どうかしましたか?」


声のした方向を見ると、赤葦先輩と木兎先輩がいた。
なんかいつも一緒に居ない?この2人。


「赤葦くん!木兎くん!実はAちゃんが足捻っちゃって」

「あぁ・・・」


赤葦先輩の視線が私の足首へと向いた。
そして木兎先輩が自分を指さして言う。


「背負ってやろうか?」

『いや大丈夫です』

「なんで!?」

『いやちょっと』

「傷付くだろ!」

「怪我してるんだから背負って貰いなよ!」

『なんでそこまで背負わせたがるんですか!?』


赤葦先輩に目で助けを求めるも、滅茶苦茶目を逸らされた。逸らさないで。助けて。


『ちょ・・・ねぇ今私心愛先輩に目ぇ付けられてんの!なんでかわかんないけど付けられてんの!!心愛先輩に見られたら私死ぬ!』

「私が守るから!」

『違うそうじゃない!』


たかだかそこらにいるモブを巻き込むなって言ってんだよクソ!伝わらないのがもどかしい!そう心の中で荒ぶっていると、ふわっと身体が浮いた。


「早く行きましょう」

『このスパダリめ・・・』


気付けば赤葦先輩に姫抱きされていた。何これ、少女漫画の王道中の王道を私が体験していいの?料金発生しない??私今お金ないから困るんだけど?


「あかーし!カッコイイところ持っていきやがって!」

『いや本当にやめて欲しいんですけど』

「俵担ぎじゃないだけマシでしょ」

『先輩の選択肢には姫抱きか俵担ぎしかないんですか?』


肩を貸すとかさぁ・・・あるじゃん。身長差で無理だと思うけれども・・・
その後はもう諦める体制に入り、大人しく保健室へと運ばれた。


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ナノハナ - めっちゃ面白いです!続き楽しみです! (2月17日 23時) (レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します!ホントどタイプ過ぎます!続き、楽しみ待ってます!更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え?好きすぎる!!続き待ってます!あっでも無理はしないでくださいね! (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年5月4日 21時

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