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そう言えばまた目に涙を溜める先輩。泣いて許すのはどこぞのチョロ男だけだぞ。
『まぁいいや。次私達になにかしたら徹底的に証拠集めてドン底に突き落としてやるんで。それだけの覚悟があるならどうぞ』
さっきの言葉がトドメになったのか、心愛先輩が盛大に泣き出した。
集まってくる男バレ。向けられる一部からの冷たい視線。
『ここまで冷たい目線向けられるの女子に間違ってボールぶつけた時以来なんだけど』
「何やってんだお前」
『わざとじゃないんだよ。レシーブが予想外の方向に飛んでっちゃって』
「何やってんだお前」
女バレが集まっているところに戻ってくると、結衣先輩がこっちに歩み寄ってきた。
結衣先輩、と声を出す間もなく頬をつねられる。
「バッカ！アンタ本当に･･･！何もわざわざ自分から敵を増やさなくっていいでしょ！？」
『結衣先輩、痛いですって。痛たたた、ちょっ、なんで強めるんですか！？』
美紅先輩が結衣先輩を宥める。
私は頬を擦りながらだって、と言った。
『女バレ部員は私のこと信じてくれてるんですよね。だったら別にいいです。そもそも会って2日程度で、話したこともない人間の言うことなんか耳に入らないんで』
だから大丈夫です。と言い切れば、そういう問題じゃないんだけどなぁ、と呟きながらもこの件については任せてくれることになった。
理解が早くて助かります。
「じゃ、練習再開しようか」
悠菜先輩がバレーボールを手に取ろうとした瞬間に、蓮があの、と声を出した。
「Aの件、私も補助していいですか。Aだけじゃ、余計なこと言うだろうから心配なので」
『酷くない？私だってTPOくらい分かるよ？』
「わかってないからこんな冷たい視線送られてるんでしょ。アンタの大好きな西谷先輩がアンタのこと信じてなかったら相当なショック受けるでしょ」
それを悟られないために啖呵を切ったのに図星すぎて曖昧な答えを返してしまった。
蓮にほらやっぱり、という顔をされる。
『ぐ･･･！西谷先輩はっ･･････信じてくれてる･･･し、』
だんだん弱くなっていく声に、自分がなっさけねぇ〜！と思ってしまう。
あーもうやだぁぁ･･･涙出てきたしなんなんだよそうだよ無理だよ西谷先輩に嫌われるとかッ!!!
美紅先輩が、あ〜ほら、泣いちゃったじゃん、と頭を撫でてくる。
『泣いてません！』
「泣いてるよ」
『泣いてねぇし!!バァカ!!!』
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ナノハナ - めっちゃ面白いです！続き楽しみです！ (2月17日 23時) (
レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します！ホントどタイプ過ぎます！続き、楽しみ待ってます！更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え？好きすぎる！！続き待ってます！あっでも無理はしないでくださいね！ (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ：http
作成日時：2023年5月4日 21時
