モブCを巻き込むな【HQ】

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クロ先輩は一瞬目を見開いて、その後軽く笑った。


「まぁ、あの結衣があんなに楽しそうに笑ってんだから間違いないな。川倉も結衣のことよろしくなー」

『言われなくてもよろしくしますよ。結衣先輩優しいんだから』


まぁ怒ったら怖いけど。
その後は、食堂がもう閉まるとかで練習は中断した。





『美紅先輩ー。起きて下さい』


翌朝。私は全く起きずに爆睡している美紅先輩を起こしていた。
この人こんなに寝起き悪いんだな。初めて知った。


「ん"ー･･･あと5分･･･」

『それ5分前にも聞きましたって。早く起きないと岩泉先輩呼んで来ますよ。耳元でモーニングコールして貰いますよ(？)』

「岩泉がそんな事するわけないだろ」


そんな言葉と共に、美紅先輩はガバッと音を立てて起き上がった。
ふわぁ、と欠伸をして目を擦る美紅先輩を見てると少女漫画のヒロインを思い出す。


「ん、そういやぁ川倉。食堂行ったん？もう朝飯の時間でしょ」

『何言ってんですか。さっきからずっと美紅先輩起こしてたんですよ。行ってるわけないでしょ』


そう言えば先輩は笑って、じゃあ一緒に食べるか？と言った。
くそぅ、イケメンかよ･･･
顔を洗いに行った先輩を待っていると、扉が凄い勢いで開いた。


「A！」

『おー、蓮。おはよー。美紅先輩なら今顔洗いに、』

「違う、それじゃない！」


言葉を遮って、蓮が叫んだ。その勢いに思わず肩が跳ねる。
よく見ると顔も真っ青だし、真剣な顔をしてる。
まさか、


『まさか、結衣先輩になにかあったの？』


笑いを消して蓮に聞けば、違う、と言われた。
じゃあ、なんだ。

昨日のこと以外に蓮がこんなに必死になることなんて思いつかない。


「アンタ、男バレのマネにイジメの指示した？」

『･････････








は、？』


–––––
いつの間にかお気に入り登録が178人になってて｢わー(棒)｣って謎の声が出た。

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