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「なっ・・・・・・!」

及川先輩達の驚いた声が聞こえる。
そりゃあそうだろう。試合が始まってからずっと右手しか使ってこなかった人が、急に左手を使い始めたんだから。

『結衣先輩!ナイスです!!』

「ん、成功だよ!」

初っ端から両利き(・・・)ってことを相手に教えたところでなんの得もない。かと言って最初に左を使うのも相手に馴れさせてしまうから良くない。

だったら最初は右利きだと思わせて、最後__ピンチの時に左を使えばいい。

「ほんっと・・・・・・うちのセッター怖いわー」

誰か、先輩が呟いた。

これは全部蓮が考えたことだ。
青城、女バレの脳。城崎蓮。

バレー選手にしては小さい身長で、なんとか勝とうと、力じゃなく、頭脳だけで這い上がってきた努力家。
ほんと、敵にならなくてよかったわ。

「・・・・・・成程、両方か・・・それに・・・


そっちの頭脳は城崎ちゃんってことね」

「・・・及川さん、どうでした?私の考えた作戦。
最も、これで焦ってくれたらこっちとしては万々歳ですけど」

完全に及川先輩を舐めてるような見下してるような、そんな聞き方。

『性格わっっっる』

「うるさい。セッターなんて性格悪くてなんぼだから。私の性格が捻くれてないとこんな作戦思いつかないから。良くも悪くも単純なんだよお前は」

『単純だっていーだろーがよ別に!』

単純から教えられたんだよ単純に決まってんだろ。
そもそもこっちだって単純じゃなきゃ蓮の案なんか信じねぇし!単純なめんなし!

そんな私の心を察したのか、結衣先輩が声をかけてきた。

「まぁまぁ、互いが互いを補い合ってるんでしょ?いい相棒じゃん」

『まぁ・・・はい。先輩、次もお願いします』

「うん。任しといて」

そんなこんなで試合が終わり、結果は2–1で向こうの勝ち。

「クッッッッソムカつく!!!」

「だッッッる!最後ツーとか舐めてんだろふざけんなよクソ川!!」

最後、及川先輩のツーで終わったのがよっぽどムカついたのか及川先輩のことを散々貶しまくる二人。一旦落ち着きましょうか。

「まぁ男子用ネットで一セット取れただけでも及第点じゃないですか?最終目標は男バレ(及川さん)を倒すってことにして。先輩達も水分ちゃんと取ってくださいよ」

「流石・・・結衣先輩って女バレのお母さんだよね」

『一瞬お母さんって呼びそうになる』

「分かる」

蓮と話していると、烏野の黒髪セッター・・・確か、影山くんが話しかけてきた。

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ナノハナ - めっちゃ面白いです!続き楽しみです! (2月17日 23時) (レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します!ホントどタイプ過ぎます!続き、楽しみ待ってます!更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え?好きすぎる!!続き待ってます!あっでも無理はしないでくださいね! (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年5月4日 21時

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