でも雰囲気は似てる ページ21
「初めまして、天女様」
『…』
見上げていた横の木から包帯ぐるぐる男を囲むように、三人の忍びも現れた。
うん、うん…どこかでお会いしましたよね??
例えば、「俺ァ、ただ壊すだけだ」とか言って私の相棒の腹切ったりしましたよね?
「おい!聞いてるのか!?」
いや、勿論、そっくりさんなのは分かってますよ!?でも、似すぎじゃありません?包帯巻いてるとことか…包帯巻き巻きしてるとことか…包帯とか…
「無視するな!」
あ、すみません、包帯しか共通点なかったです。
よく良く考えれば、うちの包帯ヤローはもっと低すぎィで短スギィで厨二スギィでした…
「このっ、いい加減にしろ!!天女!!!」
『おっと』
「!?」
一人で相棒と友達を傷つけた嫌な奴を思い出していたら、包帯男の隣に控えていたどんぐり眼の忍びがクナイで襲いかかってきた。
私も懐からクナイを取り出し、相手の勢いを殺して羽返せば、やり返されるなんて思っていなかったのか丸い目をさらに丸くさせて驚いている。
「なっ…ッ、クソっ!」
『行成飛びかかってくるなんて失礼じゃありませんか?』
「へぇ、忍者に正々堂々なんて言葉あったんだ」
『これは失礼…どうやら侍に絆されていたみたいです』
それじゃあ遠慮なくと言いどんぐり眼の忍者目掛けて手裏剣を投げ、バランスが崩れたのを見計らい間合いを詰めて喉元にクナイを向ければ。
「ッ!?」
『はい、チェックメイト』
「「尊奈門!!」」
力を加えれば、この子の首を飛ばせるが…
『なーんて、殺しませんよ。約束ですので』
にこりと微笑んで距離を取ると、その場にへたり込む尊奈門という子。直ぐに包帯男以外の二人の忍者が尊奈門君の傍におりて、懐から武器をだし、戦闘態勢に入った。
私もいつ襲いかかって来てもいいように、武器を構える。
「あ"ー!!クソっ!天女!!」
すると、座り込んでいたはずの尊奈門君が再び私に襲いかかろうとクナイを持ち直したが…
「尊奈門、やめろ」
「組頭!?何故です!!」
「お前の適う相手では無い」
ずっと木の上から見下ろして動かなかった包帯男が下に降りて、尊奈門君と私の間に入る。
『じゃあ、貴方が代わりに相手してくれるのかしら』
「そうだね。本当は今すぐにでも君を始末してしまいたいんだけど…今回は君と取り引きをしに来たんだ」
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飴玉くん - 夢主ちゃんの設定と周りの接し方が好き過ぎる… (11月10日 6時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - どストライクな小説です❣️続き楽しみに待っています💓 (8月30日 14時) (レス) @page22 id: cd4be96e2f (このIDを非表示/違反報告)
EM - 更新頑張って下さい。 (8月26日 0時) (レス) @page20 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
小豆小町(プロフ) - みみさん» みみさん、コメントありがとうございます‼︎作品を評価してくださり本当に嬉しいです…!アカウントが変わっても、どうか応援お願いします♡" (8月25日 15時) (レス) id: dc0c839974 (このIDを非表示/違反報告)
小豆小町(プロフ) - スズメさん» スズメさん、コメントありがとうございます‼︎長らく更新できずに本当にごめんなさい…。これから頑張って更新していくので楽しみに待っていてくれたら嬉しいです☻* (8月25日 15時) (レス) id: dc0c839974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天泣 x他1人 | 作成日時:2022年12月21日 23時