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松田side





萩「でも、指紋だけしかまだ見つかってないんだよね?Aが巻き込まれてるって可能性も……」


目「十分にある。しかしまだ彼女の指紋しか照合できていないんだ。彼女の指紋は警察署のデータベースにあったからすぐにわかったんだが……」






松「A以外の指紋はまだわからないと」





目暮警部が頷く。


とりあえず、ほっと胸が少し軽くなった。


Aがなにかの殺人事件に関与してるのは間違いないが、確実に犯人というわけでもないことに安心する。


ようやく伊達から手を離した俺たちの様子を伺いながら、白鳥刑事が手を上げる。






白「現在、Aさんの行方を調べていますが、あまり期待は持てません」


佐「ずっと行方不明だものね……」


高「千葉刑事が遺体を燃やしていた男たちに事情聴取をしていますが、全員黙秘しているそうです」


伊「Aの指紋が発見された遺体も、身分を証明するものが見つかってなく、どこの誰かもわかってない状況だ」


目「うーむ……難航か……」






目暮警部が唸り眉をしかめる。


A本人が見つからない限り、何も進展しなさそうだ。


と、そこへ携帯がブルブルと震える。


電話、非通知から。


静まり返った会議室の中で俺は伊達と萩原と目配せをし、そっと通話ボタンを押した。







松「……もしもし」







降「久しぶりだな、グラサン天パ野郎」





松「ふ、降谷!?」






聞こえてきた懐かしい声に、俺は咄嗟に顔を上げてた。


萩原と伊達は驚いて口をあんぐりとあけている。


確かに降谷にメールは送ったが、まさか電話が直接かかってくるとは思ってもいなかった。


どうやら彼は運転しているようで、タイヤが道路を擦る音が聞こえる。





降「二十分後にお姫様を届けに行く」


松「二十分後って……Aを捕まえたのか?」


降「ああ。今警察署に向かってる」


松「っ、Aは無事だな?」






携帯を掴んでいた手に力が篭もる。


降谷は、ふっと笑っていった。






降「力がゴリラ並みに強いもんで手こずったよ」





少しの間をおいて、笑みが浮かぶ。


萩原も笑いながら伊達と肩を叩きあっていた。

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白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時

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