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松田side
萩「松田っ!」
松「ん?」
仕事終わりでのんびり煙草を吸っているときだ。
萩原が息を切らして喫煙所にやってきたのは。
萩「Aが……Aが!」
松「Aがどうした」
萩「殺人容疑がかかってるらしい!」
ぽろりとまだ吸いかけの煙草が手からこぼれ落ちる。
吸殻の処理すら忘れ、俺と萩原は捜査一課に向けて走り始めた。
なおかつ携帯でメールを高速で打つ。
もちろん送信先は降谷とAだ。
"降谷どうせお前、Aの居場所知ってるんだろ。
手錠かけてでも捕まえてこい"
"Aどこにいるんだ?
殺人事件の重要容疑者になってる"
この時点で時刻は深夜を回っていた。
会議を開いていた捜査一課の連中など気にもせず、会議室の扉を開け放つ。
どよめきが起こった。
佐藤と高木が素早く立ち上がり、俺たちを抑えようと手を伸ばす。
その手を振り払って、萩原と共に伊達に詰め寄った。
萩「Aが殺人犯ってどゆこと!?」
松「答えろ!伊達!」
伊「……まあまあ、落ち着けよ。殺人犯にはまだなってないぞ」
二人に胸元を掴まれた伊達は、やれやれと首を振った。
そして目暮警部と目線を合わせる。
コホン、と咳払いをした目暮警部は、ゆっくりと辺りを見回し話し始めた。
目「今朝、海沿いの古コンテナから煙があがっていると通報があった。消防車が駆けつけると、そこには数人の男がいて、いくつかの遺体を燃やしていた。
その遺体を解剖してもらっている。
詳しいことは後日にならないとまだわからないが、どれも殺害された遺体だった。
焼け残っていた一人の遺体の服から、
Aくんの指紋が発見された」
ずるりと、伊達を掴んでいた手から力が抜けた。
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白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時