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降谷side






時にして、月が窓から見える冷え込んだ夜だった。


夜分遅くのメールは決して珍しくはない。


例えそれが組織の連絡だとしても。


裏切り者の処分を告知するものであっても。







親友がノックバレした内容であっても、おかしくはないのだ。







くそ、なんでバレたんだ。


焦る想いと重い足をあげのぼる階段は、天国に続いているかと思うほどに長かった。


響く足音をかき消すように聞こえてきた銃声もまた然り、


裏切り者に制裁が下されるのもおかしくはない。


例えそれがヒロの命を奪う弾丸であろうと。






降「おいスコッチ!?」






とあるビルの屋上で、一人の男が殺された。






降「しっかりしろスコッチ!スコッチ!?」






それは俺の親友だった。


景光という本当の名前を呼ぶこともできない親友だった。


血にまみれた柵にもたれかかる彼に、俺は何をしただろうか。


息絶えた友を前に何を思っただろうか。


ただ、奴の声がこびりついている。







ラ「裏切りには制裁をもって答える……だったよな?

心臓の鼓動を聞こうとしても無駄だ。死んでいるよ……。拳銃で心臓をぶち抜いてやったからな」


降「ライ貴様……」


ラ「聞いていなかったのか?そいつは日本の公安の犬だぞ。残念なのは奴の胸のポケットにはいった携帯ごとぶち抜いてしまったこと。

おかげでそいつの身元はわからずじまい……幽霊を殺したようで気味が悪い」








俺のヒロを殺した男は、


黒の長髪で、


冷たい目をした、


亡霊のような男だった。

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白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時

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