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Aside






バーボンに連れてこられたのは、とある空き室だった。


彼は持ってきた鞄から何やら機械を取り出し、盗聴器の類がないか調べる。


私も監視カメラの有無を調べた。


安全性が確認されたところで、目の前に何かを突きつけられる。






降「これ」


『?』


降「どうやってヒロを助けた?ヒロは今どこにいる」






彼が握っていたのは携帯だった。


逃亡中の諸伏の。






降「血液検査の結果、この血は血痕ですらなかった。ペイント弾。ライが撃ったはずなのに、なんでペイント弾なんだ」


『えっとそれは……』


降「ライはヒロをどこへやった!?」






ダンッと体を壁に押さえつけられる。


もはやこれは尋問だ。


降谷の瞳には怒りの炎が燃えていた。


安堵と、行方不明の友人を思う心配と、宿敵への怨みと、自分が助けられなかった責任。


私はそっと彼の頬に触れた。






『まずはリラックス。深呼吸して』


降「答えろ……!」


『こらこら。急がなくても答えてあげるから』






そう言えば、ふーっと肩の力を抜いてくれる。


そして我に返ったのか俯いた。





降「悪い……」


『いいよ。ライの弾丸をすり替えたのは私。携帯を回収したのも私。諸伏を隠したのも私。

大丈夫、彼は今海外にいる』


降「海外……」


『そ。安全な場所』






降「……そうか。俺の手も届かないとこにいるのか」






微かに聞こえた呟き。


ため息は飲み込まれた。


肩にしなだれかかってきた降谷の頭が重い。

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白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時

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