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Aside
諸伏が外国へ飛び立ち、1ヶ月ほどの間、私は虚無感に襲われていた。
アジトの自室で寝転び、任務が来るまでただ目を閉じている。
スコッチの死とあって幹部が減った組織は大忙し。
しかし全くと行っていいほど私に任務は舞い降りてこなかった。
おそらくジンが手を回しているのだろう。
もしくはベルモットか。
私が彼と仲がいいことは知れ渡っていたから。
『……そうだ』
私はふと思いつき、重たい足取りで扉を開けた。
向かう先は茶髪の彼女のところ。
厳重な扉を5回ノックすれば勢いよく開く。
『やほシェリー』
シ「久しぶりね。でも悪いんだけど今忙しくて。じゃ」
扉が開いてわずか数秒。
シェリーにとって数少ない友達であろう私はピシャリと締め出された。
手を振る間もなかった。
棒立ちになっているところへクスリと笑う声。
振り返ればコルンがいた。
『……笑ったわねコルン』
コ「俺……知らない……」
『絶対笑った』
コ「………」
『笑ったー!』
高い身長を猫背にし、私から逃げ回るコルンを追いかける。
さらにそこに笑い声が増える。
バ「何してるんですか二人とも」
振り返れば金髪が目に入った。
バーボンこと降谷はいくらか痩せたように思える。
が、瞳はらんらんと輝いていた。
そして彼は私の肩に手を置く。
バ「探していたんですよビショップ」
『え』
置かれた手に力が入る。
逃がさないからな、という圧。
助けを求めようとコルンを見たが、そこに彼はいなかった。
置いてきやがった。
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白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時