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諸伏side
携帯が振動する。
丁度、上司に組織について報告を終えたところだった。
本日、降谷はいないらしく任務中らしい。
まあ、俺も午前はAと任務だったしなぁ。
そう思い携帯を開けばAからだった。
諸「もしもし、どうした?」
『まだ署にいるの?』
諸「え、うん。これから書類つくるところ」
『そう。今日は多分もう一件組織の任務がはいるから、帰った方がいいわ。今すぐ駐車場きて』
諸「え、でも書類……」
『10秒できて』
そんな会話で一方的に切れる会話。
なんだよー。
そう悪態をつきながら荷物をまとめ、階段をおりる。
もう一件任務ってどんな内容だろうな。
時間的に暗殺の仕事か?
なんてぶつぶつ言いながら駐車場へ顔をのぞかせれば、
俺の車の前にAがいた。
諸「Aー」
『や』
声をかければ、ひょこっと手をあげて返事をかえしてくる。
かと思えばガシッとそのまま肩を掴まれた。
何事かと、身がビシッと固まる。
そのまま、体を抱きしめれらた。
ふわりと香るシャンプーのにおい。
諸「ちょっ……」
『幸運を祈る』
それだけ言い残すと、彼女はすっと離れた。
目も合わせず、立ち去ろうとする。
諸「何しに来たんだよA」
『任務があることを伝えに来ただけ。じゃね、亡霊さんによろしく』
ひらりと手を振る彼女。
携帯が振動する。
ほんとに組織からの任務だ。
それと同時に、
俺の寿命の終わりを宣告された気がした。
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白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時