元暗殺者はFBI！？３【暗殺教室×名探偵コナン】

１００話 ページ10

ASide





？「良かったですね。上手く収まったみたいで」



　
ふと聞き慣れた声が聞こえる。


驚いて顔を上げれば、そこには白い姿をした怪盗キッドがいた。


いつからそこにいたのやら。





『お世話になりましたー。お目当ての宝石だったの？』


怪「残念ながら違いました。今度は貴女の心を盗みに来ましょう。それではまた会う日までお元気で」






コナン君が追いかける間もなく、飛び立っていく怪盗キッド。


遠くでサイレンの音が聞こえる。


後で黒羽のところに何かお礼の品を贈ろう。






カ「あ、来た来た」





カルマが手を振る。


誰が来たのかと思えば、遠くにぽつぽつと人影が見えた。





『まさかっ！』





危機を感じて安室さんの影に隠れようとする。


が、磯貝に首根っこを掴まれた。





磯「どこに行くんだ？」


『いやっ、ちょっと…………』





見苦しい言い訳は途中で遮られる。


それもそのはず、誰かに抱きつかれて首が締まったからだ。


ふわりと香る、懐かしい匂い。





？「このバカっ！！」


『ビッチ先生…………』


ビ「こっち向きなさい！」


『え、むぐっ！？』






ビッチ先生との感動の再開は、公開ディープキスの刑で幕を閉じる。


ようやく解放されたと思ったら、その胸に押し潰された。





『く、苦しいよ………』


ビ「あらごめんなさい」





顔を上げると、そこにはＥ組の皆がいた。


次々にハグを求めてくる。






『カルマ、磯貝。どういうこと？』


カ「実はみんなAの話を聞いてたんだよね」


磯「ほら」







磯貝が片手に持っていたのはスマホ。


その画面はグループ通話になっている。




『磯貝ーーーー！』

１０１話→←９９話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す