元暗殺者はFBI！？３【暗殺教室×名探偵コナン】

９２話 ページ2

ASide





黒羽におぶられて、うとうとする。


しばらくして家についたみたいだ。


流石、結構大きな自宅で。


玄関で一旦降ろされる。





快「ちょっと待ってろ」


『大丈夫、動けないから…………』





彼の制服は私の血でべっとりと汚れていた。


血は中々取れないからな。


なんだか悪いことをした。


少し目を閉じる。


それだけで楽になるなんて、かなりの重症だ。






快「向こうでジイちゃんが手当ての準備してる…………っておい！」


『…………ん？ああ、ごめんなさい、ちょっと眠くて…………』



快「何で病院行かないんだよ」



『病院から逃げてきたの』





なんて笑い飛ばすけど、結構きつい。


立ち上がろうとするが、力が入らない。





快「…………じっとしてろよ」


『え？…………う、わ』





何かと思いば、ふわっと体が浮き上がる。


高校生のくせにお姫様抱っこなんて、流石怪盗キッドだな。





快「…………お前、病院で何日寝てた」


『さぁ………』


快「軽すぎるだろ」





思っていたよりも私の体は深刻なようだ。


彼の呼ぶジイちゃんという人が包帯を巻いてくれた。


消毒がかなり染みて痛かった。


それからは覚えてない。


朦朧とした意識の中で、


ずっと手を握ってくれる温もりだけを除いて。

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