やり直せるのなら。【名探偵コナン】

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ASide



『はぁ、はぁ………お願い、繋がって！』




走りながら私は必死に祈る。


お願い、お願いだから電話に出て。




？「………こんな時間になんだ」


『っ、零！！』




電話に出た人物の名を叫ぶ。


少し驚いて息を飲む音が聞こえた。


けど構ってられない。




『よく聞いて。私がNOCだと組織にバレた。今追われてる。

多分私は死ぬ。

まだ零のことはばれてない』



降「なっ！？」



『後を頼む』


降「ちよっ、Aーーーー」




そこで電話を切る。


そしてその携帯を近くの橋から川に落とした。


すぐ後ろから足音がする。


少しでも長く、逃げなければ。


必死に走る、けど冷静な死の影は迫ってきて。





『っ…………』




ついに追い詰められる。


前は壁、振り向けば銃を構えたジンがいる。




ジ「………鬼ごっこはおしまいだ」


『………………』


ジ「他のNOCの名前を吐け」


『知らない。知ってたとしても教えるものか』




言い終わる瞬間、銃声が響く。


肩が後ろに飛んだ。


撃たれたと認識するまで数秒、痛みが襲ってくるまで数秒。


ドロッとした赤い液体が流れ出して崩れ落ちた。


これは痛いのか、熱いのか。


喉元に銃を突きつけられる。





ジ「…………残念だ。お前だけは殺したくなかった」



『え……………？』






ジン、今の言葉の意味は何？


そう問いかける間もなく、引き金が引かれた。

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