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松田side








松「Aを攫ってなんのメリットがある?」


伊「金銭目的では無いのは確かだ」


降「ということは人質ではない可能性があるという事だな」


萩「どういうこと?」


諸「人質と交換に何かを要求するわけじゃなくて、A自身に用事があるってこと」


伊「となりゃ、よけいに警察は動きにくいな」







人質と交換に要求をする際、必ず犯人側から連絡をとってくる。


それがないとするならば、手がかりはないに等しい。


でも唯一の救いは犯人の目星がついているということ。








松「考えてても仕方ない、とりあえず動こう」


降「ヒロがAを降ろしたという場所を見に行ってくる。その近くがA誘拐の現場のはずだ。俺一人で行く、他の奴は危ないから近づくな」


諸「FBIと公安の両方の情報網からA裕二について情報を集めるよ」


松「俺と萩原は携帯会社を当たる」


萩「もしA裕二の携帯番号がわかれば、電話かけて逆探知出来るかもしれない」


伊「なら逆探知の機械を確保しておく」







こうしてAを探すために立ち上がった俺たちが、各々役割を決めホテルから出る頃には、


既に月は沈み始めていた。


太陽が登るまでに一体どんなことができるだろうか。


太陽が登るまで、Aは生かされているだろうか。


携帯会社に直接伺うため、萩原と共に車に乗り込む。


鍵を差し込みエンジンをかけようとするが、手が震えて上手くささらない。


その手を萩原が強く掴んだ。









松「………くそっ」




萩「陣平、落ち着いて。

焦りは最大のトラップ、だろ?」







松「ああ、そうだな」






萩「大丈夫、Aは強い。きっと俺たちが東奔西走してる間に自分で脱出してるかもしれないよ」






萩原の冗談に笑みを浮かべる。


ありそうな事だ。


どれだけ急ごうと、どれだけ焦ろうと、


一歩づつしか人間歩けないものだ。


出来ることから少しずつ。

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あいか - どうしてくれるんですか〜!主様!私今、スマホの前でギャン泣きしてるんですよ!!最高過ぎます!!ほんと、神作品です! (2022年4月26日 21時) (レス) @page46 id: 899f48da7e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 私はこの作品が好きです!!とても感動しました!心に響く名言が沢山あって凄かったです!!これからも応援してます!! (2022年4月4日 17時) (レス) @page46 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - メープルさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。コメントが励みになってました。これからも番外編よろしくお願いします (2021年9月5日 22時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - のうん。さん» 応援ありがとうございます!番外編もぼちぼち更新していきます。よろしくお願いします! (2021年9月5日 22時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - かるーあ・みるくさん» ありがとうございます!長い間お付き合いください感謝でいっぱいです (2021年9月5日 22時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ | 作成日時:2021年6月24日 20時

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