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松田side








「すみません、そういった個人情報はお渡しできません」


萩「急用なんだ、人の命がかかっているんだ。調べるだけでいいから、ね?」


「ですから、令状がないと……」








松「………もういい。行くぞ、萩原」








萩原と共にやってきた携帯会社のオフィス。


だが受付令嬢は令状を見せろの一点張り。


もちろんそんなのはない。


会社側も顧客からの信頼と安全を保障する義務があるのだから仕方ない。


仕方ないがこちらとしては融通がきかなく、なんとも歯がゆい。


それに名前だけで特定の人物を探すには網目が大きすぎる探し方だ。


他を当たるしかない。


駐車場に止めてある車に戻り、エンジンをかける。


すっかり朝日が登り、通勤や通学で溢れる道をクラクションを鳴らしながら警察庁へと向かう。


そこには伊達がいるはずだ。







萩「逆探知機を用意してもらった伊達には悪いけど、出番はなさそうだね」


松「ああ。さて次はどうするか……」


萩「んー……Aの知り合いに当たるか?もしかしたら何か情報を持っている人がいるかも」


松「無理だろうな。秘密主義のあいつの事だ。俺たちはあいつの友人ところか勤め先も分からないんだぞ」


萩「だよなぁ」








Aの知り合いらしい知り合いに会ったことは無い。


あるとすれば、以前Aと萩原と飲みに行った時に遭遇した、


黒髪のつり目のやつだ。


だがそいつは諸伏の話によりFBIだとわかり、今はアメリカにいるらしい。


他にいるとするな……。









松「………待てよ」


萩「どうした?」









松「いるかもしれない。Aのことをよく知っていて、何か情報を持っているかもしれない人物。


会ったことはないが、連絡先なら……!」









そう、伊達救出を企てる時に、泥酔しまだ目覚めぬAの代わりに出た女がいる。


妙に馴れ馴れしい女は、


俺に連絡先だけを寄越していた。

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あいか - どうしてくれるんですか〜!主様!私今、スマホの前でギャン泣きしてるんですよ!!最高過ぎます!!ほんと、神作品です! (2022年4月26日 21時) (レス) @page46 id: 899f48da7e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 私はこの作品が好きです!!とても感動しました!心に響く名言が沢山あって凄かったです!!これからも応援してます!! (2022年4月4日 17時) (レス) @page46 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - メープルさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。コメントが励みになってました。これからも番外編よろしくお願いします (2021年9月5日 22時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - のうん。さん» 応援ありがとうございます!番外編もぼちぼち更新していきます。よろしくお願いします! (2021年9月5日 22時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - かるーあ・みるくさん» ありがとうございます!長い間お付き合いください感謝でいっぱいです (2021年9月5日 22時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ | 作成日時:2021年6月24日 20時

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