弟のように思っていたのに押し_倒されるとか聞いてない【冨岡義勇】

聞いてないよ ページ4

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ドサリ



と音がして思わず目をパチクリさせた。

気がついたら私の体は仰向けになり、
両手首は抑えられていた。







こうして、冒頭に戻る。









「ぎ、義勇？」

「Aは、俺が胡蝶と恋仲だったらどうする」















どうって言われても………と口ごもる。
どうも何もやっと義勇にも春が来たのか
と応援する気持ちでいっぱいだったのだが……









「おめでとうって、応援するかな」









私がそう言うと顔を更に歪め、
手首に込める力を強めた。

振りほどこうとしても、振り解けない。








いつの間にかこれ程まで力に差が出ていたことを痛感させられた。


義勇は男で、私は女。





いつか義勇は私を越すと
分かってはいたけどここまで痛感させられたのは初めてだった。










「A、お前は俺の事をどう思う」

「え？可愛い弟みたいなものだと思って…」









最後まで言葉を言うことは出来なかった。
なぜなら……











「んぅっ！？」









義勇に、接吻されていたからだ。








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