弟のように思っていたのに押し_倒されるとか聞いてない【冨岡義勇】

聞いてないのに ページ18

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「君も柱かー、そこどいてくれない？今からその子食べるから。」


「Aには指1本触れさせない」












俺は今とてつもなく怒っている。
Aをこれ程までに傷つけられ、正気でなど
居られなかった。



暫く戦った後、俺はソイツの頚を斬った。



かなりの手練れだった。











俺が倒せたのも、それまでAが対峙し、
致命傷と言えるほどの傷を与えていたからだろう。









「A、A！！」









呼びかけると弱々しい息を吐く。
血が、止まっていない。







また、俺は守れないのか？大事な人を

いや、弱音を吐いている場合ではない。




俺は自身の羽織を傷口にあてがい、縛った。









「大事な………だめ……血………」









途切れ途切れの言葉でも言いたいことは何となく分かった。

要するに俺の羽織に血がつくからやめろと言いたいのだろう。






自分は失血で死ぬかもしれないという時に
俺の羽織の心配をするなんて有り得ない。












「自分の心配をしろ」










だが、
そんな自分のことより人のことを思うAが


俺はどうしようもなく好きなんだ。








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