弟のように思っていたのに押し_倒されるとか聞いてない【冨岡義勇】

聞いてないんだよね ページ11

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「私と義勇が恋仲だなんてただのギャグだよね」

「そうですか？そんなこともないと思いますけど」









やたらと心臓がバクバクうるさい。
それを悟られないようにお茶を啜ると
我妻くんがジト目で私を見て










「すっごい心臓の音なんですけど」











と言った。






こうしてまた私の口から液体が吹き出された。
くそ、なんて厄介な能力なんだ。

鼻がよくて耳がいいとかもう、反則じゃん



隠しようがないよ、全く。









「意識、しない訳ないじゃん」











今まで弟のように思っていたのにあんなことされて普通でいられる人がいるというなら
私は是非会ってサインを貰いたい。


そもそも全部義勇が悪いんだよ？









「義勇のバーカバーカスケベのドアホー
天然ドジっ子の言葉足らずめ」

「あの、Aさん」

「なんだよ、炭治郎くん」

「う、後ろ………」









後ろ？

と指さされた方を振り返り、硬直した。










「誰がバカだと？」









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