夏祭り〜平野紫耀〜 ページ4
紫耀くん？
ごった返す人混みの中、人の熱気と、鉄板焼の屋台から放たれる熱で、汗が背中を伝う。
夏祭りというイベントが好き。というよりは、
その雰囲気が好きなんだろうなと思うのは、
実際、太鼓や笛の音に足を止めて聞き入ることはまずないから、だ。
｢紫耀くん？｣
上の空…というのに相応しく、落ち着かない目線。
強く握られた手だけが、私を忘れていない証拠。
たまたま会った同級生に声をかけられて、手を振り返した頃あたりからだった。
ぽつりと洩らされたのは、彼の本音で、
不安そのものだった。
平｢おれでいいのかな｣
｢え？｣
平｢Aには、年相応の彼氏がいてもいいはずなんやなって。
放課後一緒に帰ったりする…な？｣
確かに、放課後デートというものに憧れがあったのも事実で。
彼が既にそんな歳ではないことが事実だ。
でも、憧れと彼に求めるものは違う。
｢私は、紫耀くんが好きやから｣
彼にだって、大人な彼女がいたっておかしくはない。
その存在を投げ打って私を置いてくれるのだ。
｢ほかはなにもいらないよ｣
人混み、笛、太鼓、屋台。
全ての音で｢声が聞こえにくいね｣なんて笑っていたのに、
今ははっきりと聞こえる。
平｢平野って名字は、いつかAにあげるね｣
金魚もすくえなかったし、
射的も一つも当たらなくて参加賞を貰った。
でもなんだか、一番欲しいものをもらえた。
平｢あ、せめて高校卒業してから言うべきやった？｣
｢いつ言われても返事は一つやで｣
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夏様
ほんとに更新が滞って申し訳ない！！
やばいんす！学校が！！
レポートとかはいいとして、テストの連続！
赤点取れば即留年コースとか余裕にあったりして！
テスト実習テスト実習…死！？！みたいな感じです！！
ちょっとしばらくまた更新が不定期な感じになるかもしれませんがよろしくお願いします。
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ちさと(プロフ) - 初めてコメントします。「本日は晴天により」がリンリナさんの作品に出会えたきっかけでした。昔から悲しいことにあむくんの作品ってあまり多くは無く、リンリナさんの書くあむくんが大好きでした。私にとっても疲れた時の薬です。沢山の作品ありがとうございました。 (2018年7月2日 11時) (
レス) id: 3bb3523fd9 (このIDを非表示/違反報告)
杏音(あのん) - リンリナさんへ。下でもコメントしましたが…ログインの仕方を忘れてしまった大アホです(笑)リンリナさんで一番覚えているのは、「森のくまさん」(笑)可愛らしい！と思ったのがまるで昨日の様です。これからも、日常生活頑張って下さい！私も、中学校頑張って行きます！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 5d55c4341d (このIDを非表示/違反報告)
杏音(あのん) - リンリナさん！…私の中でリンリナさんが1番の仙人でそして師匠です！大好きです！私の居ない間に、こんな事が起きるなんて思わなかったけど、大好きです！リンリナさんが1番最後に書かれた作品が私で、本当に、嬉しいです！お疲れ様でした！またどこかで！！！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 5d55c4341d (このIDを非表示/違反報告)
欅の茶(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。リンリナさんの8対2をはじめとする作品たちに出会えて本当に幸せでした！３年間、夜更かしして読んだりここまでハマれたのは本当に初めてでした。寂しいですが今までお疲れ様でした。学校等々頑張ってください。 (2017年12月7日 14時) (レス) id: 1d4cc7955f (このIDを非表示/違反報告)
はるお - 本当に本当にありがとうございました！！！ (2017年11月12日 0時) (レス) id: d74edc051e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリナ
| 作成日時：2017年6月7日 22時
