青春〜末澤誠也〜 ページ32
末｢見てみA、あれが青春や｣
｢ほんまですね、青春ですね｣
英会話部。活動実績無し。部室は図書室、の隣の使われない司書室。顧問は嘱託の臨時教員のおじいちゃん。部員は末澤先輩と私の2人。
毎日、この窓からグラウンドやテニスコートを眺めて過ごす。
｢先輩はなんで英会話部に？｣
末｢ほら英会話言うからには会話せなあかんやんか。
でも誰もおらへんかったからサボれるんちゃうかな思って｣
｢私入ったけどしてないです。英語で｣
末｢Aはなんで？｣
ああ今わかりやすくはぐらかした。
入学当初、部員勧誘の嵐だったあの時、
新入生に目もくれず、ここに向かう先輩に一目惚れしたと。
｢なんとなく…ですね｣
言えるわけないやん。
末｢おれが卒業したらどうすんの｣
｢先輩がしてたようにひとりでここで、青春見てますよ｣
末｢男はええけどな、女の子のひとりは寂しいで｣
｢そう思うけど、私の青春は先輩と同じ風景をこうやって見ることなんです｣
風がそよそよと部室に流れ込む。
反応が無い先輩の方を向くと、先輩の顔がどアップ。
感触は後からやってきた。
｢あ…のぉ…｣
頬を赤く染める先輩を初めて見た。
末｢そういうとこ、好きやねん｣
2人だけの青春が、誰にも知られずに吹き込んだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ののん様
歩いていたら肩を叩かれて、
｢リュックの口少し開いてますよ｣と教えてくれた方がそれはもう美人で、
｢あ、ありがとうございます！｣って言ったけど。
平然とした顔で言ったけど、内心、日本捨てたもんじゃないな…と。
中身が美しいと外見にも出るんですか、素敵や…
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いちご - 京本大我君と彼女が両方甘えたな感じがいいです。 (2017年6月2日 20時) (
レス) id: cfd7f1c76f (このIDを非表示/違反報告)
めるた(プロフ) - 〜溺れてる〜の五年後2が大好きな者です。毎回、素敵なお話をありがとうございます！ (2017年6月2日 16時) (レス) id: 8dff2debaa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリ太郎 - 森本慎太郎君でねぇねぇの続編をお願いします。 (2017年5月27日 11時) (レス) id: f643f0c472 (このIDを非表示/違反報告)
岩橋ラブ - 中島健人のデート系でお願い (2017年5月25日 8時) (レス) id: 1410abe1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリナ
| 作成日時：2017年1月3日 23時
