目標と幸せのために ページ22
今ここにいるのは、私と6人の仲間たちだけ。
この7人で旅をしている。
行く当てなどない。
ただ、そこにある道を進むだけ。
仲間たちは、その気ままな旅に勝手に乗ってきているだけ。
私と一緒にいるだけで、いいという奴もいる。
仲間たちには、目標というものが存在しないのだ。
私には、目標がある。
私の目標。それは、
『自身の知識を深めること。』
私は、ひたすらこの世界の知識が欲しい。
この世界の不思議を、追い求めたい。
そのためには何でもする。
多少の危険があっても、知識の前では通用しない。
もし、この世界を揺るがすような危険があっても、きっと私はその詳細を知るために突っ込んで行くのだろう。
ーーーーーーー
『A様、食事の準備が出来ました。』
「有難う、水華。」
水華に呼ばれ、一度修行を中断する。
硬直した体を伸ばし、小さく声を漏らす。
やはり、これで良かったと思う。
仲間たちだけで居られるというのは、非常にいい事だと思い直した。
『お前は、それで良かったのか？』
「…何のこと？生永？」
ほとんど口を開かない生永が質問するのは珍しいこと。
だからこそ、Aは反射的に警戒をしてしまう。
『旅を、そんな早くに諦めて良いのか？』
どうやら生永は、旅を簡単に諦めてしまうことに不満を感じているようだった。
「いいの。諦めは良くないとか、根気がないとか。そういうことを言う人は多いけど、実際早くに諦めた方がいいことの方が多いのよ。」
『…それでいいものか。』
「いいの。私の生き方は貴方には決められない。貴方が私につく限り、貴方に主導権はないの。わかった？」
生永は無表情で頷いたあと、ボールに戻ってしまった。
そんな生永にAはため息をついた。
『主、気になさらずお食事をなさってください。』
「有難う、鋭姫。そうだ、貴方にプレゼントがあるのよ。」
そう言うと、鋭姫はキラキラ目を輝かせた。
そんな鋭姫を見ていると、こっちが幸せになる。
「はい、どうぞ。」
言葉と同時に、鋭姫の首にミアレで買ったネックレスを付けてあげる。
『わああ！』
麻紐で作られた輪に、緑の葉の形をしたガラス細工が間隔を開けて結わえ付けられている。
葉の間には太陽をモチーフとした小さなガラスのオレンジの球が結わえてある。
「気に入った？」
『勿論です！』
喜んでいる鋭姫を見て、和む。
これが見られることが、私の幸せなのだ。
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りんりん - ポケモン好きです!しかもこういうものすごく好きです!続きが楽しみです!頑張ってください (2015年2月19日 20時) (
レス) id: 1f794fc8d4 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - 嘘ツキデ偽善者ナ道化師さん» お久だね！更新はちょこまかやっていくから、時々読みに来てくれると嬉しいです♪ (2014年3月23日 23時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
嘘ツキデ偽善者ナ道化師 - 四夜、お久しぶり(^∀^ﾉｼ 読んだら凄く面白かったよ！これからも更新ガンバ(^∀^Ь (2014年3月23日 8時) (レス) id: 88ed693743 (このIDを非表示/違反報告)
四夜(プロフ) - アリスさん» 有難うございます！頑張りますね。 (2014年3月22日 18時) (レス) id: 052d738e23 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白いデス。続きが気になりマス。 (2014年3月22日 17時) (レス) id: 46e25d4271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四夜 | 作成日時：2013年10月28日 19時
