休日の日課／tntn ページ30
「パパ〜」
「ん？どうしたん、日和」
朝食の準備をしていると熊の人形を抱えた4歳の娘がその小さな手で服を引っ張ってきた。
自分の娘が一番可愛いとは正にこのことなんだと察した。
「ママが起きてこぉへんねん。あたしママとご飯食べたいのに…」
ああ、やっぱりそれか。
うちの嫁さんことAは休日の朝にめっぽう弱い
平日は俺と日和の弁当を作る為に5時起きと頑張っているが、休日になると9時までは絶対に寝ている。
対して日和はAの教育がしっかりしすぎているせいか、9時には必ず寝室へ向かってしまうため、休日でも8時には目ぱっちりでリビングに来てしまう。
まだまだ親に甘えたい歳で、母親が構ってくれないことに寂しさを感じているのだろう。
「お母さんはな、日和が幼稚園ある日に絶対早起きしてお弁当作ってはんねん。だから休日くらいはゆっくり寝かせたり」
「でも、でも…ご飯は全員揃って"いただきます"しないと美味しくないもん…」
……アカン、うちの娘可愛いすぎへん？
これはいくら親バカと言われてもええくらいやわ。
「…じゃあ俺が起こしにいったるわ」
「え、ええの？」
「おん、日和がお母さんとご飯食べたがってるって言えば起きてくるやろ。俺が起こしに行ってる間、日和はテーブルに食器並べといてくれる？」
「うん！分かった！」
はぁ……癒されるわ、マジで
これは嫁さん粛清やな、うん
「お〜い、寝坊助さん。早よ起きなはれ」
『ぅゔ……トンち……まだ寝かせてくれぇ』
「そんな今にも死にそうな声出すなや。日和が寂しがってんぞ」
『あぁ〜…日和……お母さん今から冬眠するから、ごめんねぇ…』
「今春やぞ！？寧ろ起きる時やろうが！」
『そばで怒鳴らないでぇ……あと10分でいいから寝させて…』
はい、今睡魔に襲われかけてる嫁さんと戦闘中
開こうとしない目と呂律の回らない声から寝足りないという様子が丸わかりだ。
「ほら、もうご飯出来てるんやから起き。寝すぎも体に悪いねんぞ」
『んぅぅ……トンちがちゅーしてくれんなら起きる…』
「……はっ！？」
え、今、なんて言った…？
当然の嫁の発言に固まっていると、Aは少しニヤニヤし出して
『……ほら、してよ。もう童帝じゃないんだから、おはようのキスくらい出来るでしょ？』
「……しゃあないな」
ホンマに困った嫁さんやわ。
でも…久々にキス出来たし、今日のとこは粛清無しにしといたる。
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４６猫 - サチさん» 狂気山脈の動画見た瞬間にこれは書かなくちゃと思い書きました(笑)鬱シャオファンなら見ないと損ですよね！！ (2018年9月2日 14時) (
レス) id: 5195f6436a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - すこ、狂気山脈まで！ (2018年8月28日 3時) (レス) id: 31e0349143 (このIDを非表示/違反報告)
４６猫 - ミーさん» 心優しいコメント、本当にありがとうございます！こういったコメントは励ましになるのでこれからも頑張ろうって気になれます。是非是非他のお話も楽しんでいただければ光栄です！ (2018年2月28日 10時) (レス) id: 2e15f71a6c (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 内ゲバパロとても面白かったです!!これから他のお話も読ませて頂きます(*^-^*)応援しています♪ (2018年2月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
４６猫 - 硬いパンさん» こんな自分勝手な作者の作品を見てくださって本当にありがとうございます(/ _ ; )作者自身、パロディ物が大好きでいつかこういうのを書いてみたいなと思い実現させてみたんです！ (2017年11月13日 17時) (レス) id: 22100487fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：４６猫 | 作成日時：2017年5月7日 13時
