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Aside


私は叫んだ。

太宰との距離が1万粁も離れているような錯覚を覚える。

「頼むよ。
私を一緒に連れて行ってくれ。
"この酸化する世界の夢から醒めさせてくれ"。
さあ、さあ、さあ」


太宰は自分の額を指差したまま、安らぎすら感じる笑みで近付いていく。


襲撃者が唇を噛む。

指に力が籠もる。


__限界点だ!


*


私と襲撃者が、ほぼ同時に撃った。


*


二つの閃光が路地に煌めいた。


腕を撃ち抜かれた襲撃者が衝撃で回転した。


至近距離から額を撃たれた太宰が大きくのけぞった。


*


青い稲光のような一瞬。


永劫の刹那。


そして再び、時間は動き出した。


回転する襲撃者に向けて、太宰の部下達が一斉に銃弾を浴びせた。

襲撃者は瀑布に叩きつけられた襤褸布のように吹き飛び、背後に肉と血を撒き散らして絶命した。


*

50→←最初二


ラッキーアイテム

丸眼鏡

ラッキーキャラ

太宰治


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作者名:皇帝ペンギンM← | 作成日時:2018年10月16日 22時

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