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*


襲撃者は右手で拳銃を構えていた。

左手は動かないらしく胴体の横に垂らされていた。

自力で立つ力はないらしく、壁に半分体重を預けている。

それでも、太宰は拳銃の射程圏内にあった。

こちらは下手に動けない。

「おやおや」

太宰は珍しいものを見るような目でその拳銃を見た。

「あれだけ撃たれて立ち上がるなんて、驚異的な精神力だね」


二人いた襲撃者のうち、一人は完全に絶命し倒れていた。

そしてもう一人は最後の力を振り絞り、太宰を道連れにする事を選んだらしい。

「太宰、じっとしてろ。
私が何とかする」


私はそろそろと拳銃に指を伸ばした。


一瞬の時間があれば灰色の銃撃者は太宰を撃つだろう。

完全に太宰に向けて拳銃が構えられているため、たとえ私が襲撃者の心臓を撃ち抜いたとしても、衝撃で旧式銃のトリガーが引かれるかもしれない。

タイミングが全てだった。

そこに賭け金を載せるのは気が進まなかった。

だが他に賭ける場所はない。

「君達の組織の名は"ミミック"だ。
そうだろう?」

太宰は襲撃者に向けて云った。


襲撃者は答えなかった。

表情ひとつ変えなかった。


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ミュウ=ムー(プロフ) - 教えてくださり、ありがとうございます。 (2018年9月20日 19時) (レス) id: 1429768fb6 (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - オリジナルフラグははずさないといけませんよ。違反行為なので (2018年9月20日 19時) (レス) id: 8d50bc542b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皇帝ペンギンM← | 作成日時:2018年9月19日 21時

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