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「教科係の方はノートを私の机まで運んでおいてください。」
そう先生が言い終わったあと、当番がだるそうな声で起立を促した。
それに従い、くぁ…と小さな欠伸をしてから私も立ち上がる。
特に感情の籠っていない挨拶が終わり、生徒たちはバラバラと動き出す。
次の授業は移動教室。選択授業で私は美術の授業だ。
美術室にスケッチブックと画材を取りに行き、各々で題材を決め、絵を書く。
今やってる授業はそんな感じだから、サボるもよし、真面目に取り組むもよし。
とにかく期限までに完成させればいいのだから。
「じゃあねA！」
『んー。』
別の移動教室に向かう友人たちにヒラヒラと片手を振った。
よく一緒にいる友人たちは別の授業。
音楽や書道などの授業を選択している。
故に次の時間は一人でゆっくりできそうなのだ。
どうしよう、題材はもう決まったし涼しいところで昼寝でもしようかなぁ。
校庭の隅のベンチ、体育館倉庫近くの木陰、誰もいない準備室なんてのもアリ。
それともいっそ、ただ風に揺られてるだけでもいいか。
そんなことを考えながらうきうきと自分のスケッチブックを手に取り、階段を下っていく。
すると、途中の廊下の空いた窓から少し強めの風が吹き、私の長い髪を揺らした。
最近は重いだけで…この髪もそろそろ切ろうか。
好きで伸ばしてる訳じゃないけれど、切る機会がなかったら切らなかっただけで、伸ばしたいわけじゃない
昇降口で靴を変え、ローファーで校庭へと出る
明るい日差しと爽やかな風が肌を撫で、消えていく。
ちょうど木陰になっている無人のベンチに腰を下ろし、自分の名前が書かれた真新しいスケッチブックを開きながら、ペンを走らせた。
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猫(プロフ) - 読んでてとても面白かったです。続きがすっごく気になります！ 作者様！どうか、続き書いて欲しいです！ 無理しない程度に頑張ってください！！ (2021年10月13日 9時) (
レス) @page30 id: 20fdbcd504 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - ペパーミントさん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年5月9日 14時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
ペパーミント(プロフ) - モカさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月30日 19時) (レス) id: d3683f6e2c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - どちゃくそタイプな物語でした…！こんなにも面白い物語をありがとうございます!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 8016636dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ペパーミント(プロフ) - 天の河さん» そんなに気に入っていただけるとは…ありがとうございます！ (2020年12月28日 22時) (レス) id: d3683f6e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペパーミント | 作成日時：2020年12月27日 15時
