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「やめっ…ご、ごめんなさい…！ごはっ…！」
「んお、Aー！」
薄暗い公園はぼんやりとした街灯が何個か着いているだけで偉く不気味なはず…なのだが。
公園の隅から聞こえる嗚咽と悲鳴。そして人の骨が砕けるような暴力特有の音のせいで恐怖なんて全く感じられない。
そして、犠牲になったであろう数人の男…とも判断できない状態にされてしまった人達がくたばる中心に、こちらに向かって手を振る男がいた。
『今度は誰？』
綺麗な赤い瞳を台無しにするようなどす黒い返り血は、いつ見ても見慣れない。
「知らんやつ。座ってたら絡んできたんや。」
そう言って片手で締め上げていた男を近くの木に投げ飛ばし、ホコリを払う。
トントンのその姿は学校生活の中で決して見ることの出来ないものだろう。
にへらと優しそうに笑うその顔にこんか凶暴性を秘めているなんて誰が想像するだろうか。
成績優秀で厳格で…そして何よりウブで女性慣れしてないギャップが人気の彼が。
こんな返り血を浴びて笑ってるなんて、誰が想像出来る？
『…いい加減やめたら？付き合わされる身にもなって』
ことある事に呼び出されてボコボコに殴られた残骸を見させられるのは慣れた今じゃ面倒でしかないのだ。
きっかけはなんだっただろう。
いつからかこうやって夜中に絡んできたチンピラを殴り、私に報告して楽しむようになった。
『あーあ…これ歯、折れてるんじゃない？』
派手にやりすぎるのもよくないと思うよ…と、呆れたようにため息を着く私を気にもとめず、トントンはそのまま近ずいてくる
…相変わらず身長が高い。
私も低い訳では無いのだがこいつが高すぎるだけなのだ。いるだけで威圧感あるのに。
「寒い？ちょっと震えとるで。これ着とき。」
カーディガンのさらに上からトントンの制服のブレザーが重ねられた。
ふんわりと包み込むように彼の匂いがする。
返り血がつかないように元々脱がれていたブレザーはすこし風に当たりすぎて冷たくなっていた。
だけど…
『はぁ…気遣いはできるのに…どこで道を間違えたわけ？』
「それ、グルさんにも言われたわ」
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猫(プロフ) - 読んでてとても面白かったです。続きがすっごく気になります！ 作者様！どうか、続き書いて欲しいです！ 無理しない程度に頑張ってください！！ (2021年10月13日 9時) (
レス) @page30 id: 20fdbcd504 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - ペパーミントさん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年5月9日 14時) (レス) id: 44a1044c1a (このIDを非表示/違反報告)
ペパーミント(プロフ) - モカさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月30日 19時) (レス) id: d3683f6e2c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - どちゃくそタイプな物語でした…！こんなにも面白い物語をありがとうございます!!! (2020年12月30日 14時) (レス) id: 8016636dd6 (このIDを非表示/違反報告)
ペパーミント(プロフ) - 天の河さん» そんなに気に入っていただけるとは…ありがとうございます！ (2020年12月28日 22時) (レス) id: d3683f6e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペパーミント | 作成日時：2020年12月27日 15時
