今でも大切に想ってる。＊岩田剛典

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剛典Side



Aとはまだ連絡も取れないまま、

俺は事務所のトレーニングルームで

メンバーを待っている


またリカが言ったことが頭によぎる

「剛典の子 剛典の子 剛典の子」

俺は壁を殴ってしまった

絶対嘘だ、俺の子じゃない



ｶﾞﾁｬｯ



ドアに視線を向けるとそこには臣さんの姿



広臣「よっ」

『おはようございます』

広臣「はやいね岩ちゃん」

『なんか目覚めちゃって』

広臣「ならちょうどいいや」



え？？



広臣「聞きたいことがあってさ」



Aのことかな？



『なんすか？』

広臣「ストレートに聞くけど
　 元カノ岩ちゃんの子妊娠してんの？」

『え、なんでそのこと知ってるんですか？』

広臣「全部Aちゃんから聞いた」

『Aから・・？どうやって？』

広臣「それはどうでもよくてさ。
　 早く白黒はっきりさせた方がいいよ？」

『分かりました』



臣さんは「飲み物買ってくる」って言って

トレーニングルームから出て行った



俺はバックのなかからスマホを取り出し

あの女に電話を掛けた



リカ「あっ剛典？もしもし？
　 剛典から電話とか嬉しい」

『明日の夜空いてる？』



いつもより低い声で話す



リカ「空いてるよ！！」

『じゃ7時、目黒のBOXって言う店で』

リカ「剛典とのデート久し『じゃ仕事あるから』



俺は強制的に電話を終わらせた


Aごめんな？悲しい思いさせて





.

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