今でも大切に想ってる。＊岩田剛典

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えっ？まって今なんて言った？

リカさんは剛典の元カノで妊婦さん

まぁ確かにお腹が少し膨れてるし・・

で、それが剛典の子？！？！

頭が破裂しそう、嘘って言って。お願い



リカ「だから〜私のお腹の中にいる子は
　 剛典の子供なの♪」


そんなハイテンションで言わなくても

もう心臓が停止しそう


剛典「いやいや、確かに1週間は付き合ったけど
　 お前と体の関係持ったことないし」


1週間しか付き合ってないの？

そもそもそれって付き合った人に

カウントされるの？

しかも体の関係もないなら剛典の子じゃ・・

ないよね？ ホッとした自分




リカ「あれー？剛典覚えてないんだぁ？
　 だってすごい酔ってたもんねー？あの夜、
　 避妊具もつけないで」



え？剛典それ本当なの・・・

いやだ、せっかく自分の気持ちに素直になれて

剛典とこうやってまた一緒に時間を過ごせるって

思ってたのに・・なんで？



剛典「うるせーお前ちょっと黙ってろ」

リカ「ねー3ヶ月ぶりに話したい事あるから
　 家来ない？赤ちゃんのことも一緒に
　 話し合おうよー？ね？」



そうだよね、人生こんな簡単にいかないよね？

散々剛典のこと避けといて、勝手に姿消したくせに
　
いきなりやっぱり好きって気付いて、

自分の思い通り物事は進まないもんね？

そりゃ別れて2年も経つんだから大人の行為の

一つや二つくらいあるもんね？

私が自分勝手すぎたんだよね



そう考えてると視界が徐々にぼやける

そして涙が私の頬を伝った



『剛典、もう私帰るね？送ってくれないで
　全然、大丈夫だから。むしろ、妊婦さんのこと
　送ってあげなよ？今日は、ありがとうね？ばいばい』


心にもないことを言う

私の声は震えてた、今の私すごくださいよね

泣いてるなんて情けない、運よく駐車場は暗く

メガネとマスクのおかげで泣いてるなんて気付かれない



剛典「A、ちょっと待って送ってくから」



剛典は私の腕をつかんだ、

でも私はそれを精一杯の力で振りほどいた



『本当だい、じょうぶだから・・』



大丈夫な訳ないじゃん

そして私はタクシーの方へ走っていった



剛典「Aお願いだから待って」

『じゃおやすみ、気をつけて帰ってね？』



すぐそこに止まってあったタクシーに乗り込む



剛典「A！お願い行くなよA！」

『運転手さんグリーンヒルズまでお願いします。
　もうドア閉めてください』




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