今でも大切に想ってる。＊岩田剛典

＊35＊ ページ35

.


なぜか今日に限ってなぜか時間が過ぎるのが早くて

仕事も終わり剛典と合うため準備をしている。

今夜は目黒のディナーズっていうお店で会うことになってる

髪の毛ストレートにしよーっと



なぜか剛典に早く会いたい気持ちと

恥ずかしい気持ちが混ざってて

どんな気持ちで剛典に会っていいのか分からない

少しこの間までは絶対に会わない！！！って思ってたのに




〜♪〜♪〜♪




剛典のことを考えてるとちょうど

‟剛典”の文字がiPhoneの画面に映る

深呼吸をし電話にでる



『もしもし？・・』

剛典「A？もう行くんだけどさ、
　 Aのこと迎えに行っていい？
　 てか、迎えに行きたい」


その気持ちはすごく嬉しいよ？でも・・・


『ううん、私は大丈夫だから。週刊誌に撮られたら
　大変でしょ？』

剛典「お、おぅAがそういうなら分かった
　 俺ちゃんと変装してるから」


へへって 電話越しに聞こえてくる笑い声がすごく愛おしかった



『私も剛典に気付かれないくらいの変装で行くから
　楽しみにしててね』

剛典「俺が気付かなかったら意味ないじゃん」

『うそうそ！もうタクシー来るから着いたら電話する』

剛典「わかった、気をつけて来てね」

『剛典も安全運転で』



そういって私は電話を切った

こういう何気ない会話だけでも懐かしく感じる

私は伊達メガネをかけ、マスクをし帽子をかぶった



『これで神崎Aってばれないはず！』


最後にヒール履き一階で待ってるタクシーに乗り込んだ






気がつけば私はもう目的地に辿り着いていて、


『すごく綺麗なお店・・』


なんて一人で見惚れながら剛典に電話をかける



剛典「A着いた？」

すぐ電話にでる剛典、

『うん着いたよ。どこ行けばいい？』

剛典「111番の個室にいるから」

『分かった』



111番です って店員さんに伝えると

待ってました って笑顔で個室まで案内された



ｶﾞﾁｬｯ


剛典「A！！」



彼は私が入るなりとっさに立ち上がる



『たか・・のり、お待たせ』

剛典「全然待ってないよ、じゃ座って？」



そして剛典は私のことを向かいの席に座らせる



剛典「とりあえずなんかたのもっか？」

『うんお腹ペコペコ』



適当に美味しそうなものを注文し

何話したらいいか分からないこの微妙な空気



剛典「あのさ！」



剛典が最初に口を開いた



.



　

＊36＊→←＊34＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す